「バケツひっくり返す」韓国で200年ぶり激しい豪雨…「毎年来る」という不気味な警告
【07月12日 KOREA WAVE】2年前に「500年に一度降る」という暴雨がソウルに降った。今回もまた「200年に一度」といわれる豪雨に見舞われた。 気象庁によると、10日に1時間当たりの降水量が50ミリを超える「極限豪雨」が忠清南・北道と全羅北道、大邱・慶北地域などを中心に観測された。「極限豪雨」とは1時間の累積降水量50㎜以上、3時間の累積降水量90㎜以上が同時に観測される時を指す。 同日、全羅北道群山の於青島は1時間当たり146ミリ▽全羅北道益山の咸羅125ミリ▽忠清南道舒川は111ミリ――など、他の地域も大雨が降った。 気象庁によると、これらの地域の降水量は200年ぶりに一度降るという。1時間当たり140ミリ以上の雨が降ったのは、1998年7月31日の全羅南道順天(145ミリ)の事例がそれまで唯一だった。1時間当たりの降水量が100ミリを超えれば、すぐそばにいる人も見えないという。 今回の豪雨で忠清南道舒川と論山、忠清北道沃川でそれぞれ1人が死亡し、忠清北道永同では1人が行方不明になった。また、大邱市北区と忠清南道錦山でそれぞれ1人が死亡した。住民4526人が山崩れと浸水などに備えて一時避難し、浸水または破損した住宅は128軒に達する。 こうした豪雨は、全般的な気温上昇と無関係ではない。全北大学地球環境科学科のパク・ジョンヨン教授は「気候異変が『ニューノーマル』になった」と指摘する。 気温の上昇は地球的な現象だが、特に朝鮮半島は激しい。気象庁によると、1912年から2020年まで、韓国の年平均気温は10年に0.2度ずつ上昇している。同期間の世界平均(0.07度)に比べて3倍程度高い数値だ。 パク教授は「温度が上がれば大気中の水蒸気量が多くなる。簡単に言えばバケツが幾何級数的に大きくなり、そのバケツがいっぱいになった時、一気に降り注ぐ。降水強度が非常に高くなる」と分析する。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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