<センバツ2022・選手紹介>/5 敦賀気比 高見澤郁魅三塁手/丹生 来田竹竜三塁手 /福井
◇持ち味の打力に磨き 敦賀気比 高見澤郁魅三塁手(1年) 父・考史さんの同僚に紹介されて中学3年時に敦賀気比を見学した。「なぜその練習をするのか」をきちんと説明してくれる監督やコーチらの指導を見て「ここで野球がしたい」と熱望し、埼玉県宮代町の親元を離れた。 持ち味は長打力。変化球が苦手だったが、股関節を意識して体を動かすようにしたことで、右脚の踏ん張りが利き、「変化球の見極めが徐々にできるようになった」とさらなる手応えを感じる。 父は元オリックスの選手だったが、けがで引退。「甲子園で活躍してプロになり、父のリベンジがしたい」と闘志を燃やしている。 ◇チームを変える存在 丹生 来田竹竜三塁手(主将・2年) 昨年6月に左膝の半月板を損傷し、9月の秋季県大会は出場できなかった。現在は回復し、意欲的に練習をこなす。春木竜一監督は「来田の存在でチームはがらりと変わる」と言い切る。 優れたミート力でライナー性の打球を飛ばし、得点圏の走者を生還させる。守備でも「攻めの意識」で一歩早く踏み込んで捕球、送球してアウトにする。 バットやグラブは、使った日は毎日丁寧に磨く。使っているというより、使わせてもらっていると思っているからだ。「良いプレーに少しでもつながればうれしい」。熱意は細部にまで宿っている。