熱狂から1年、最近のマザーズ市場がなんだか冴えないワケ
「コロナラリー」当時の熱狂はどこへ? 冴えないマザーズ市場の"漬物石"となっているのは?(写真:涼然/PIXTA)
ちょうど1年前の東証マザーズ市場は、まさにイケイケドンドンだった。マザーズ指数が昨年の年間高値をつけたのは10月14日(ザラバ高値は1368.19ポイント)。このときの熱狂ぶりはすごかった。 「コロナラリー」とも呼ばれたとおり、コロナ禍による巣ごもり生活が株式市場を皮肉にも活気づけた。口座開設数が急増し、個人投資家の株式投資が活発化。高値をつけた昨年の10月第2週、個人投資家がマザーズ市場で週間403億円の買い越しを記録した。 これは、データがさかのぼれる2008年8月以降では過去最大だった。ただ、これが天井でもあった。 あれから1年。当時1368ポイントの高値をつけたマザーズ指数は、今年10月19日時点で1141ポイント。年初来の指数騰落率は-4.6%と、年初来ではマイナス圏で推移している。
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岡村 友哉