北村匠海“赤峰”が長谷川博己“明墨”の本当の目的と標的に気付く<アンチヒーロー>
長谷川博己主演の日曜劇場「アンチヒーロー」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第4話「Episode3 -冤罪-」が5月5日に放送された。同ドラマは、長谷川が7年ぶりに日曜劇場で主演を務める、日本の司法組織を舞台とした“逆転パラドックスエンターテインメント”。「正義の反対は、本当に悪なのだろうか」ということを視聴者に問い掛け、スピーディーな展開で次々と常識を覆していく。第4話は、弁護士・明墨(長谷川)の本当の目的が明らかになる。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】カリスマ弁護士のスキャンダルの証拠を押さえようとする赤峰(北村匠海)と紫ノ宮(堀田真由) ■“アンチ”な弁護士を演じる長谷川博己をはじめ、個性派俳優が大集結 長谷川は「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士を演じ、主人公と同じ法律事務所で働く同僚弁護士役で北村匠海と堀田真由、パラリーガル役で大島優子、東京地方検察庁の検察官役で木村佳乃、検事正役で野村萬斎が出演。 さらに、7作目の日曜劇場出演となる相島一之、「小さな巨人」(2017年)にて長谷川と共演歴のある神野三鈴のほか、小松利昌、近藤公園、松角洋平、馬渕英里何、宮尾俊太郎、山本浩司、吉永秀平と名バイプレイヤーが集結。 また、林泰文、安藤彰則、井上肇、内村遥、河内大和、迫田孝也、須田邦裕、砂田桃子、高木勝也、谷田歩、珠城りょう、馬場徹、和田聰宏、渡辺邦斗が「VIVANT」(2023年)以来の日曜劇場出演となる。 そのほか、近藤華、山下幸輝、渡邊圭祐、沢村玲、十文字陽菜、田中真琴、搗宮姫奈、諸星すみれといった若手俳優陣や、各方面で活躍中の朝夏まなと、一ノ瀬ワタル、s**t kingz・小栗基裕、田島亮、浪川大輔、早見あかり、前原瑞樹、水野勝が日曜劇場に初出演。 ■連続不同意性交被害事件を機に、“真実”が動き出す 明墨は、町工場で起きた殺人事件の被告人・緋山啓太(岩田剛典)の弁護を担当し、検察の闇を暴いた。続いて、政治家の息子が起こした暴力事件の弁護と担当した明墨は、「依頼人を無罪にする」という自身の信念を曲げて、正義感にかられて周りが見えていない赤峰(北村)に大切なことが何なのかを教えつつ、政治家の闇を暴いた。 そして、今回は千葉で起こった連続不同意性交事件の弁護を担当することとなったが、被告の来栖礼二(渡邉)から依頼があったわけではなく、担当していた他の弁護士から奪い取る形で担当するという異例の経緯があった。 ■今回の事件と12年間の事件の共通点は千葉で起こったということ 千葉で起こった事件、しかも別の弁護士が担当している事件を強引に奪う形で担当するようになった明墨について、赤峰は紫ノ宮(堀田)に「裏の人間、不正な手を使って利益を得ようとする人を糾弾してきた。もしかしたら、別の目的があるんじゃないか。例えば、今まで犯人を挙げられなかった警察…。先生はきっとそういう事件を狙っている」という考えを明かした。 赤峰は、明墨の行動を監視し、東京拘置所で死刑囚の志水裕策(緒形直人)に面会したことを突き止める。そして、志水の名前から、12年前に千葉で起きた事件のことを知った。そして今回の連続不同意性交被害の事件が千葉で起こったのも千葉。 赤峰は思った。ここに関連があるのではないか、と。 ■明墨の本当の標的は、刑事部長の倉田功 連続で起こった事件の被害者は3人。1件目と2件目の事件は証拠も目撃者もなく、3件目は被害者が犯人の目出し帽をはぎ取り、顔を目撃した。それによって来栖が逮捕されることとなった。 しかし、明墨らの調べによって、3件目の被害者はうそを付いていることが明らかになった。そして、3件目の事件は警察側が絡んで“でっち上げた”ものだということも。 今回の事件の担当責任者は、刑事部刑事部長の倉田功(藤木直人)。この人物がキーパーソンとなっている。3件目の被害者の自宅に会いに行ったところを明墨法律事務所のパラリーガル・青山(林)が写真を撮り、警察が関わっているという証拠を押さえた。 倉田は紫ノ宮の父親で、12年前の千葉での事件にも関わっていたことも判明。点と点がつながり線となったことで、明墨の本当の標的、目的が明らかになった。それは警察というか、倉田を糾弾し、死刑判決を受けた志水を救うこと。 今回のタイトルにもあるように“冤罪(えんざい)”を晴らすという大きな目的が見えてきた。ラストには東京地方検察庁・検事正の伊達原泰輔(野村)と料亭で明墨が会うシーンもあり、これは“真実”に向けて大きく動き出す予兆に違いない。次回でいろいろな真実が明かされそうだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部