カヌー五輪予選 細見茉弥は6位でパリ内定ならず 28年ロス五輪へ「この差を心に焼き付ける」
カヌー・スプリントで今夏のパリ五輪予選を兼ねたアジア選手権は20日、東京・海の森水上競技場で第3日が行われ、女子カヤックシングル500メートル決勝で細見茉弥(長野県競技力向上対策本部)は6位。2位までの五輪代表切符を逃し「五輪の枠を狙っていたが、圧倒的な力の差があった」と唇をかんだ。 向かい風の中でのレース。スタート後から両隣の選手に先行を許し「少し焦ってしまって、中盤で力を使いすぎた」。得意の後半の粘り強さが影を潜め「悔しさはもちろんあるが、実力差がすごくあったので。この差を心に焼き付けて、これからの練習をまた一から頑張りたい」と語った。 高校時代まで陸上部で、関西学院大進学後にカヌーに転向。「正直、パリ五輪を目指せるところまで来られるとは思っていなかった」と、急成長を遂げている。気持ちはすでに前を向き、目指すは2028年のロサンゼルス五輪。細見は「ここでの経験を糧に、ロサンゼルスに絶対に出場できるように頑張っていきたい」と力強く4年後を見据えた。
報知新聞社