ロシアのプーチン大統領、トランプ氏に祝意 対話の用意あると表明
(CNN) ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は7日、米大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏に祝意を表し、トランプ氏と対話する用意があると表明した。プーチン大統領が米大統領選について公の場で発言したのは初めて。 プーチン大統領はロシアのソチで行った演説の中で「この機会に、アメリカ合衆国大統領に選出された彼(トランプ氏)に祝意を表したい。既に述べた通り、米国民の信頼を得た国家元首であれば、我々は誰とでも協力する。実際にこれからはそうなるだろう」と語った。 トランプ氏と会談する意思があるかという質問に対しては、「我々にはその用意がある」とした上で、「もし彼が電話してきて『ウラジーミル、会おう』と言ってくればということだ。私から彼に電話するのは私にふさわしくないと思う」とした。 プーチン大統領はさらに、トランプ氏について「ウクライナ危機の終結を促すためにロシアとの関係を再構築したいという願望は、少なくとも注目に値する」とした。 自分からトランプ氏に電話しない理由については「一時、欧州の西側指導者はほぼ毎週のように電話していたが、それから突如としてやめてしまった」と語った。ロシアが2022年にウクライナに侵攻したことに対する国際社会の反応に言及した発言と思われる。 プーチン大統領はトランプ氏を経験不足の政治家と形容する一方で、7月の暗殺未遂の際の「勇気ある」行動を評価した。 トランプ氏は過去に、ウクライナの戦争に対する米国の支援を終わらせると発言し、ロシアとの戦争を「1日で」決着させられると主張していた。さらに、繰り返しプーチン大統領を賞賛する一方で、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領を批判していた。