オアシスの道程を名曲と巡る、展覧会『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』開幕
8月に再結成ツアーを発表し、あらためて注目されるロック・バンド、オアシス(Oasis)の道程を名曲と巡る展覧会『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』が11月1日8金)に開幕。11月23日(土)まで東京・六本木ミュージアムで開催されます。 それに先立ち、10月31日にプレス / 関係者向けの内覧会が開催され、オフィシャル・レポートが公開されています。 [オフィシャル・レポート] 再結成により注目を集めている影響もあり、内覧会にもさまざまな世代のゲストが訪れ、改めてオアシスの人気ぶりを実感させられた。会場で専用のアプリをモバイルにダウンロードして、自身のイヤホンを装着し、本展のキー・ビジュアルを撮影しているフォトグラファーのJill Furmanovsky(ジル・ファーマノフスキー)氏撮影によるポートレートのゲートをくぐると、瞬く間にオアシス空間へトリップ。彼らの活動年表や、デビュー時から30周年を記念してグラフィック・デザイナー/アーティストである河村康輔(かわむら・こうすけ)氏が手がけた最新までのロゴのヒストリー展示などを通じて、彼らの歩んできた30年を振り返った。 その後、これまで発表したオリジナル・アルバムごとに、ヒストリー・ウォールが登場。そこには、収録曲の直筆歌詞(ノエルとリアムによるもの。その筆跡の違いも見どころ)や、来日公演のスケジュール表など、作品やライブからは知ることのできなかったアルバムの表情、魅力を感じ取ることができる。また、ヒストリー・ウォール以外にも、彼らが演奏したギター(ケースを含め)などの楽器や獲得したトロフィー、さらにライブ告知をはじめとするポスターなど、英国にある彼らの所属事務所が特別提供してくれたアイテムがトータル200点以上も公開。ノエルとリアム、ギャラガー兄弟を中心にしたバンドの呼吸がダイレクトに伝わってくる、圧巻の構成になっている。 本展にあわせ、作詞家・音楽プロデューサーであるいしわたり淳治氏が、彼らの楽曲の一部を再対訳。すでに動画サイトで公開されている「ホワットエヴァー」などをはじめ、アートワークとともにそれらを本展にて紹介している。時間が経過したからこそ伝わる感動、またギャラガー兄弟の人間臭さが伝わってくると同時に、現在を生きる人々にとっても何かしらのヒントになるような心にしみわたる言葉の数々がアートワークとともに紹介されている。 さらに、会場内では、過去のフジロックや96年のネブワース公演など、伝説のパフォーマンス映像が公開されているブースや、今年のフジロックでもノエルが〈ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ〉名義でラストに披露し、壮大な一体感を生んだ95年リリースの2ndアルバム『モーニング・グローリー(原題: (What's the Story) Morning Glory?)』の収録曲である「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」にまつわるコーナーも設置。最後まで興奮と感動が押し寄せる構成だ。 展示作品を堪能し終えると、会場限定のグッズが並ぶコーナーがあり、そこには河村氏による本展のキー・ビジュアルや新ロゴがプリントされたTシャツ、サッカー好きな彼らならではのパーカなどのアウター、ショルダーやトートバッグ、マグカップやビール・グラスから、バッジやステッカー、読みごたえ・見ごたえのあるパンフレットまで、日常づかいできるアイテムがずらりとラインナップ。これらグッズを一定金額購入すると、25年にロンドンとマンチェスターにて開催される今や超プレミアムとなっている再結成ライブのチケットが入手できるチャンスもあるので、多くを入手したい。 充実の会場限定グッズを購入した後には、10年前に開催された『CHASING THE SUN: OASIS 1993 - 1997 #あなたにとってのオアシスとは』 展でも話題を呼んだデビュー・アルバム『オアシス (原題: Definitely Maybe) 』のアートワークだけでなく、「リヴ・フォーエヴァー」でリアムが腰掛けていた〈椅子〉を再現したフォト・ブースも登場。メンーの一員になった気分を楽しめるはずだ。 時間を忘れて、楽曲だけでなくそこから伝わる彼らの真摯な人間性も伝わってくるはずの展覧会。デビュー当時からともに人生を歩んできた人はもちろん、活動休止後に彼らの魅力を知った世代にも、同様にオアシスの魅力、彼らが伝えているメッセージを感じ取ることができ、そしてより身近に感じるはずの展覧会。ここで生まれる熱意が、彼らのもとに届き、待望の来日公演が実現することを願うばかりだ。