黒部の魚、ブランド化を 魚の駅「生地」で大学生が成果発表
●塩物「総選挙」、レシピ本コーナー… 黒部市の魚の駅「生地(いくじ)」の機能強化にインターシップとして取り組んだ大学生3人が22日、市コミュニティセンターで成果を報告した。「塩物(しおもん)」と呼ばれる名物の干物をPRするポップや魚料理のレシピ本を集めたコーナー設置などの試みが紹介された。くろべ漁協は今後、黒部の魚のブランド化に向けて施設の運営に生かす。 インターンに臨んだのは中央大国際経営学部3年の宮原志歩子さん(22)、東洋大国際学部4年の梅田真梨亜さん(21)、京大教育学部2年の森紗貴さん(20)。9月下旬から約3カ月間、くろべ漁協が運営する魚の駅「生地」の活性化に向け、実地とオンラインで課題解決策を考えた。 梅田さんはSNSを活用し、サバやタコの料理レシピや魚のさばき方などの動画を作成し配信した。子ども向けに魚の見分け方などのクイズを記したポスターも作った。 宮原さんは塩物生産の流れを写真と文章でまとめたポップを作成した。干物の焼きたての写真を配した掲示や、鮮魚や干物の料理レシピ本を並べたコーナーを設けた。 森さんは職員おすすめの塩物を「総選挙」と銘打って「1位のどくろ」などと紹介した。フクラギの食べ方などを利用者にアンケート調査し、回答を共有できるコーナーを設けた。 武隈義一市長は漁業の担い手確保に向け、「稼げる漁業」の実現に学生のアイデアが活用できると期待を込めた。くろべ漁協の大野久芳代表理事組合長は「学生の取り組みを具現化し、今後の運営に生かしたい」と語った。3人は報告後、作成したポップなどが掲示された魚の駅「生地」を見て回った。