【声優・宮野真守さん】僕にできる最大限の表現を尽くす。それが仕事の流儀
日本のアニメ文化が世界中で注目を集めている今。声優はもはや「声」だけではなく、個性を発信しながら、マルチに活躍する時代。そんな人気声優たちの、美容愛を深掘り! 「表現力」、「歌唱力」、「トーク力」と三拍子揃い、人気、実力ともに声優界を牽引する宮野真守さんに、肌のお手入れ方法や息抜きの仕方、仕事で大切にしていることなどについて教えてもらいました。 【写真】宮野真守さん
特別な喉ケアをするよりも、“労わる”という気持ちが大切
「特別な喉ケアはしていませんが、声帯を酷使する時は1日2回、耳鼻科でおすすめされた吸入器でケアをするようにしています。決して喉は弱いほうではないと思うのですが、声の出し方や使い方が普通とは違うので、自分の中で『大丈夫!』と思っていても、急に声が出なくなったりすることも。そのため、常に“喉を労わろう”、“喉は大切”ということを意識しています。そういえば昔、喉を守るために寝室やリビングに加湿器を設置して、蒸気でモクモクにしていたんです。そうしたら壁紙がカビちゃって(笑)。それからは人並み程度というか規定通りの使い方をするようになりました。若かりし頃のいい思い出ですね(笑)」
気心知れた友人とお酒を飲みながら芝居談義をして息抜き
「やっぱりお芝居が大好きなんですよね。だから仕事の話を共有できる人とお酒を酌み交わすことが、僕にとっては大切な時間。そのひと時は息抜きでもあるし、いい刺激にもなって、さらに仕事に対しての活力にもなっているような気がします。飲むともう止まらないんですよね、お酒も芝居談義も(笑)。もちろん、家でテレビを観ながらの晩酌も好きです」
僕にできる最大限の表現を尽くす。それが仕事の流儀
「『忘却バッテリー』では、僕はただただ毎週、『要 圭ならどう生きるのか!』の想像を膨らませて、全身全霊を注いで演じています。『要 圭』についてとことん考えているような気が。その結果過剰な表現になったとしても、監督やスタッフ、仲間たちにジャッジしてもらえばいいだけのこと。とにかく思い切ってやる!ということしか頭にないですね。今回、そう強く思うのは、もしかしたら僕がメインキャストの中で最年長だからっていうのもあるかもしれません。それにクランクインする前に監督が作品に対しての熱い思いを語る姿を見て、この現場では僕も“今”思っていることを素直に伝えていこうと思ったんです。監督が収録中、僕らのそばに来てくれることが多いので、みんなで話し合う機会もけっこうあって、自分の考えを言いやすいですし、みんながどう思っているかを感じ取りやすい環境なんです。僕はこの作品が好きなので、どんどんブラッシュアップしていけるように率先して意見を伝えて、このキャスト、スタッフだからこそ表現できた最高の『忘却バッテリー』をみなさんにお届けしたいです」 ●声優、俳優、歌手 宮野真守 1983年6月8日生まれ。埼玉県出身。7歳から劇団ひまわりに所属し、子役として活動を始める。声優としてのデビューは2001年NHKで放送された海外ドラマ『私はケイトリン』グリフェン役。以降はアニメやゲーム、洋画吹替など幅広く活躍。ミュージカルや出演アニメのキャラクターソングで歌手としての実力も発揮し、2008年にシングル『Discovery』でアーティストデビュー。ライブ活動も積極的に行っており、2013年10月には東京・日本武道館公演、2019年には初のアジアツアーを成功に収める。毎週火曜深夜24:00~テレ東系列にて放送中のテレビアニメ『忘却バッテリー』では、メインキャラの要 圭役を好演。 撮影/Nae.Jay ヘア&メイク/Chica スタイリスト/横田勝広 モデル/宮野真守 取材・文/佐藤 梓 構成/奈良彩花(MAQUIA)