新紙幣 青森県内は来月4日から順次窓口やATMで新紙幣が受け取れる
RAB青森放送
20年ぶりにデザインが変わる新しい紙幣は県内では来月4日から受け取れるようになります。一方で現金を取り扱うお店などでは対応に苦労している現状もあります。 ★青森放送 油川修一記者 「新紙幣の発行に向け銀行では準備が整い、来月4日から取り扱いを始めます」 青森銀行とみちのく銀行によりますと来月4日から順次窓口やATMで新紙幣が受け取れるようになるということです。来月3日に発行される20年ぶりの新紙幣。新1万円札の渋沢栄一は十和田市の礎となった三本木原の開拓事業に貢献。新千円札の北里柴三郎は十和田市に北里大学獣医学部があるなどゆかりのある県内でも注目されていますが、現金を扱う場所では対応に苦労している現状も。青森市など県内3店舗を展開する「麺房 十兵衛」。自家製麺と豚骨に魚介系のダシを合わせた濃厚なスープが人気のお店です。 ★油川修一記者 「来月から始まる新紙幣の発行でこちらにある券売機も対応を余儀なくされています」 メニューの注文に使う券売機。新紙幣を読み込めるようにする部品交換の費用は20万円。さらに全国で券売機の交換が重なり、備品が届くまで半年かかるといいます。 ★麺房十兵衛ラーメン事業部 川村一美マネージャー 「まだ機械が届いていなくて新しい紙幣を持ってきたお客様には店舗にある旧紙幣と交換して渡すという対応をしようと思っています」 納品されるまでは店員が古い紙幣に両替することで対応するということです。券売機といえば温泉施設でもよく見かけます。 ★油川修一記者 「こちらの券売機は新しい1,000円札に対応しています。もちろん今の1,000円札も使うことができます」 青森市のこやなぎ温泉ではすでに券売機をまるごと交換しました。90万円の費用がかかったといいます。水道光熱費の高騰や材料の値上がりなどが続くなか、お店側の負担は小さくありません。 ★麺房十兵衛ラーメン事業部 川村一美マネージャー 「今コロナ禍が明けて売り上げは徐々に回復してきてはいるが、機材以外でも食材費や人件費などが軒並み上がってきているので、それを踏まえるとかなりしんどいというのが正直なところです」 券売機は対応を強いられていますが、デザインが変わっても紙幣の価値は同じです。日本銀行は「これまでの紙幣が使えなくなる」などの誤った情報や詐欺に注意するよう呼びかけています。