“悲劇”のドラ1…プロ1年目に早くも離脱した超逸材(4)5球団競合がついに“覚醒”
アマチュア球界で圧倒的な活躍を見せた選手は、ドラフト1位で指名される可能性が自然と高くなる。当然、早期での活躍が求められるわけだが、アマチュア時代の勤続疲労などが原因で、入団1年目に故障する選手も珍しくない。そこで今回は、プロ1年目に故障を経験したドラフト1位選手を取り上げる。
田中正義
投打:右投右打 身長/体重:188cm/93kg 生年月日:1994年7月19日 経歴:創価高 - 創価大 ドラフト:2016年ドラフト1位 現在は北海道日本ハムファイターズの守護神を務めている田中正義。この立場にたどり着くまでには、数々の苦労があった。 創価高校から創価大学に進学すると、大学3年時には2季連続で最優秀投手のタイトルを獲得したほか、3年秋のリーグ戦ではノーヒットノーランを達成。圧倒的なインパクトを残し続け、5球団競合の末、福岡ソフトバンクホークスに入団した。 即戦力との声もあがった中、開幕前に右肩の違和感を訴えた。回復に時間がかかり、1年目は登板なし。その後も度重なる故障に悩まされ、満足に登板出来ないシーズンが続いた。 2021年にはリリーフで登板機会を獲得していたが、翌2022年は5試合の登板にとどまると、ソフトバンクにFA加入した近藤健介の人的補償として、日本ハムへの移籍が決まった。 移籍1年目、開幕からリリーフとして起用されると、序盤から好投を続けてクローザーに抜擢。キャリアハイを大幅に更新する47試合登板を果たし、25セーブを記録。まさに移籍が功を奏した、今季も守護神として君臨している。
ベースボールチャンネル編集部