中国、韓国人に初のノービザ入国許可…関係改善の兆し反映? 反スパイ法拘束の反中感情に配慮?
【11月04日 KOREA WAVE】中国政府が、韓国人を含む外国人に対するノービザ政策を8日から開始すると発表した。これは中国が韓国国民に対してノービザ入国を許可する初の試みだ。 中国外務省の林剣副報道局長は1日の定例記者会見後に「中国人と外国人の往来を容易にするため、中国はビザ免除対象国を拡大することを決定した」と述べ、韓国、スロバキア、ノルウェー、フィンランド、デンマークなどの一般旅券所持者を対象にノービザ政策を導入することを明らかにした。 外交関係者によると、韓国人に対して一時的にビザなし入国を認める措置は今回が初めて。これまで中国は、新型コロナウイルス前に日本人に15日間のノービザ入国を許可していた。 現在、中国が一方的にノービザ政策を実施している国はフランス、ドイツ、イタリア、スイス、ポーランド、オーストラリアなど20カ国で、今回の決定で対象国は29カ国に拡大される。ノービザ滞在は一般旅券所持者に対し、ビジネス、観光、親族訪問を目的とする場合に最大15日間、来年12月31日まで有効だ。 今回の措置は、最近の中韓関係改善の兆しを反映したものとみられ、中国が外国人観光客を誘致して内需を促進する意図もあるとみられる。また、一部からは、最近、韓国人が中国で反スパイ法で拘束された事件を受け、韓国内の反中感情を和らげる狙いもあるのではないかとの見方も出ている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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