綾野剛、“座長”池松壮亮との共演は「芝居を通して交わし合っている時間がすごく楽しかった」<本心>
池松壮亮が主演を務め、石井裕也監督が手掛ける映画「本心」に出演する三吉彩花、水上恒司、綾野剛が、池松の“座長ぶり”を打ち明けた。 【写真】映画「本心」で共演した三吉彩花と池松壮亮 ■ヒューマンミステリー映画「本心」 物語の始まりは2025年。亡くなった母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせることを選択する青年・石川朔也と、彼を取り巻く人間の心と本質に迫る革新的なヒューマンミステリー。池松は主人公・朔也を演じ、本作は自ら企画を持ち込んだ。 母・秋子と2人でつつましい生活を送っていた朔也。しかし、ある日突然「大事な話があるの」と言い残し母が急逝。その後、生前の母が自由死を選んでいたことを知り、幸せそうに見えた母がなぜ自ら死を望んでいたのか本心を探るため、最新AI技術を搭載したVF(ヴァーチャル・フィギュア)を利用し、仮想空間に母を“蘇らせる”ことに。 ■水上恒司、池松壮亮と「ご一緒することができて良かった」 秋子の歳の離れた親友で、秋子のVFを作るため朔也に協力する三好を演じる三吉は、初共演となった池松について、「撮影現場で心のタンクがあふれそうになった時も、ずっと三好と対峙してくださり、座長としていろんな人のことをいろんな角度から俯瞰して見てくださっていて、本当に救われました」と称賛。 水上が演じるのは、朔也に執拗にまとわりつく幼なじみの岸谷。カメラ付きゴーグルと依頼者のヘッドセットをつなぎ、依頼者の体として擬似体験する新たな時代の職業“リアル・アバター”として働きながら、時代の波に乗ろうと必死になる若者を演じている。 水上は「池松さんは常にスタッフさんと一緒に現場にいらっしゃるんです。まさにチームとして参加されている姿を見ることができて、刺激を受けました。僕の中で一番池松さんとご一緒することができて良かったなと思います」と話した。 VFの開発者・野崎(妻夫木聡)によって生み出されたVFの中尾を演じるのが綾野。予告編の中でも「私はVFです。実は4年前、くも膜下出血で死にまして」と朔也に向かって苦笑するシーンからも、キャラクターの奥行きを感じさせる綾野。 池松について「重力がちゃんとありますよね。フワフワしていない…というか。等身で立っているという集中力。それを、芝居っていうものを通して交わし合っている時間がすごく楽しかったですね」と語った。