柄本時生、父の演じた役は「正直恥ずかしくて嫌だった」『鬼平犯科帳』で十蔵役「やると決めたからには」
■「正しいところに戻してくれる」京都の撮影 そんな京都での時代劇の撮影は、「やはり職人の方たちの仕事のスピード感などが素晴らしいし、俳優に対して、正しい扱いをしてくれるような印象があります」とのこと。「俳優は、いろいろなことをやってもらえることがどうしても“当然”の世界になってしまう中で、現場の一部、現場のひとりだ、といった“仲間”であるという正しいところに戻してくれるところに魅力を感じます」と、気が引き締まったようだ。 今回は3~4か月の撮影期間だったが、「火付盗賊改方チームとの撮影は非常に楽しかった」というだけに、「撮影の合間にしゃべったり食べたりすることなど、これからは自分だけ思い出が共有できないと思うと正直寂しく、うらやましいと思う」と語った。 最後に、『鬼平犯科帳 でくの十蔵』の見どころを聞くと、「十蔵という人間が生きた過程を観ていただくストーリーです。何とも言えない物語ですが、観終わった後に何かを感じていただけたらと思います」と呼びかけた。 『鬼平犯科帳 でくの十蔵』本編後には、柄本のほか、松本幸四郎、本宮泰風、山田純大、浅利陽介、久保田悠来という火付盗賊改方のキャストが登場する『鬼平犯科帳アフタートーク「でくの十蔵」編』も放送。緊張感あふれる本編とは一味違ったリラックスした空気の中で、撮影時の思い出や互いの素顔などについて語っている。