あと11年間も月2万円の「奨学金返済」ができるか分からない…。返済しながら「貯金」はさすがに難しいですか?
月2万円の奨学金返済が11年も続く……。貯金が難しい場合の対策は
大学卒業後に奨学金を返済しなくてはならないとはいえ、月2万円の返済が11年間も続くと「貯金ができない」といった場合が考えられます。 また結婚後も奨学金返済が続けば、家計の負担になり、子どもの教育費や老後資金にも影響が出るでしょう。奨学金の返済をしながら貯金もしたい場合は、以下のような対策を検討できるかもしれません。 ●奨学金返済は固定費に含めて家計を管理する 奨学金返済の「2万円」は固定費とみなして、家計管理をするといいでしょう。そのうえで水道光熱費・通信費・サブスクリプションサービスなどは少しでも節約できないか見直せるかもしれません。節約できる分があれば、貯金に回すことも可能です。 ●ボーナスがあれば「繰り上げ返済」をする ボーナスが支給される会社に勤めている場合は、いくらかを取り分けて「繰り上げ返済」を検討できます。繰り上げ返済をした分、返済期間を短くできたり、その期間分の利息を節約できたりするかもしれません。 ●返済が難しくなった場合に活用できる制度を願い出る 返済が難しくなった場合は、月々の返済額を少なくする「減額返還制度」や、返済を一定期間先送りにできる「返還期限猶予」といった制度を願い出ることも検討できるでしょう。 「減額返還制度」は、月々の返済金額が減る分、返済期間が延びる点に注意が必要です。「返還期限猶予」は、適用期間に通算10年間の上限が定められているようです。
奨学金返済を負担に感じる人は44.5%! 固定費に含めて家計管理をするなど対策次第では貯金も可能
奨学金返済について、毎月の平均返済額は1万5000円で、平均返済期間は14.5年であることが分かりました。毎月の返済を負担に感じている人は44.5%もいることから、「あと11年間も月2万円の奨学金返済ができるか分からない」と心配する方がいても不思議ではないでしょう。 奨学金の返済をしながら貯金もしたい場合は、返済額を固定費に含めて家計管理をして、節約などによって浮いたお金を貯金に回せるかもしれません。 ボーナスがあれば繰り上げ返済をして利息分を節約することも可能です。また生活が厳しくなり返済が難しくなった場合は、減額返還制度や返還期限猶予などの制度の活用も検討できるでしょう。 出典 独立行政法人日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査結果(12ページ) 労働者福祉中央協議会 奨学金や教育費負担に関するアンケート報告書(5.6ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部