鼻水にのどの痛み、これは風邪?…今は「秋のアレルギー」に要注意 医師に聞く対策【岡山・香川】
岡山放送
朝晩が冷え込んできて、ようやく秋の深まりを感じられる時期となりましたが最近、「のどの痛み」や「鼻水」など、風邪のような体の不調に悩まされていませんか? (岸下恵介キャスター) 「周りに多い気がしますし、私自身は鼻づまりですね。結構ひどくなってきたかなと」 もしかしたらこれが「秋のアレルギー」かもしれません。患者が増加している耳鼻咽喉科の医院を取材しました。 岡山市南区にあるみやはら耳鼻咽喉科。 「お入りください」 この日も、朝から鼻やのどの症状を訴える人が続々と来院しました。 (来院した人 24歳) 「急なのどの痛みと、鼻水が止まらなくなった」 (来院した人 67歳) 「鼻水が出たり、くしゃみが出たりしてアレルギーがあるので受診した」 (みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和理事長) 「今年(2024年)は例年に比べて受診が10月に入って多いように思う」 暑い夏が終わり、朝晩と日中との気温差が大きくなってくるこの時季に発症する人が多い「秋のアレルギー」。24年、特に注意したいのが2つのアレルギーです。 1)秋の花粉症アレルギー (みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和理事長) 「今年は猛暑で夏に草木の生育が良かったので、秋の花粉(草木花粉)に対する症状が強めに出ている印象」 秋に飛ぶ「草木花粉」で代表的なブタクサなどは、春に飛ぶ「樹木花粉」で代表的なスギと比べて花粉のサイズが小さめです。そのため、花粉が鼻を通り過ぎてのどや気管まで入り込みやすく、春と比べて、のどに痛みや違和感を訴える人が多いといいます。 2)寒暖差アレルギー 24年は記録的な猛暑が続きましたが、10月に入ってからは急に冷え込んだ日もあり、日々の気温が乱高下。体感の温度差が7度以上になると自律神経が乱れ、寒暖差アレルギーを発症しやすくなると言われています。 私(中塚美緒キャスター)も気になる鼻炎の症状があったため検査してもらったところ…秋花粉のアレルギー反応はなし。どうやら、気温の変化が原因のようです。 (みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和院理事長) 「温度変化、環境変化で鼻水の症状が出る。ぴったり一致している」 では、少しでも症状を緩和するための対策はあるのでしょうか。 (みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和理事長) 「秋の花粉は雑草が多いので、スギ花粉のような飛び方はしない。ジョギングや通勤のルートを変えられるのであれば、草木がないコースを選択するだけでもかなり違う」 寒暖差アレルギーを防ぐためには体に感じる温度差を小さくするため太い血管が通る首、手首、足首をマフラーや分厚い靴下でガードし効率よく血流を促進し温めることなども大切です。 「風邪のような症状が長引くな…」と感じたら、医療機関を受診し、しっかりと対策するよう心掛けてください。
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