「サメ注意報」続く海岸 どうすればいい?
■刺激せず、「正しく怖れて」 「とりあえず1週間ぐらいは海に入らないのが無難でしょう」と言うのは、地元でサメに詳しい豊橋市自然史博物館の坂本博一学芸員。「愛知県の沖合にも大小さまざまなサメがたくさんいます。ただ、陸にいる人間は主食ではありませんので、積極的に襲ってくることはありません。サーフボードに乗った人間をウミガメと間違えたり、好奇心を持って近づいたりすることが多いはず。音にも敏感なので、金属のアクセサリーなどはできるだけしない方がいいでしょう」とアドバイスします。 同館では3年前、サメに関する特別展を開き、好評を博しました。最近は「深海ブーム」もあって、愛好家が「サメ談話会」や「サメ合宿」を開くほど関心が高まっています。「サメは種類や生態など、まだ分からないことがたくさんあります。それだけに面白いと興味を持つ人が多いのでしょう。映画のように危ないというイメージだけが先行するのでなく、正しく知ってもらえるよう、博物館でも啓発をしていきます」と坂本さん。 今回は非常にまれなケースと見られますので、過剰に怖れず、うまく「共生」することができればいいのでしょう。 (関口威人/Newzdrive)