高園あずさが自身のブランド立ち上げ インフルエンサーブランドとの違いは
リップマニアの高園が生み出した渾身のレッドとベージュ
企業やブランドとのコラボレーションも積極的に実施する。まずは「ずっと美容の仕事をしたかった」とコスメを作ることを決め、「ソエル」とカラーリップ2種とマルチバームを制作。中でもカラーリップは、多くて15本、最低5本は持ち歩くほどリップ好きの高園が選び抜いたレッドとベージュを作った。「大好きなコスメの中でも、シーンで使いやすいレッドとベージュは私の鉄板カラー。でもいつも“これ!”という色がなく、複数を混ぜて使っていたんです。今回オリジナルを作るにあたって、1色1本で決まる渾身の2色を考えました。ブランドの女性像を表現する色です」。そして、そのカラーリップのデザインと合わせて制作したという陶器のリップケースは、高園の地元である佐賀で伊万里鍋島焼の窯元として98年の技術を伝承する「畑萬陶苑」と協業。老舗の伝統とセンスに惹かれたこと、そして過疎化が進む地元の魅力を発信していきたいという思いから実現した。
インフルエンサー・ブランドではなく、デザイナーズ・ブランドとして
「ジゼルフ」のコンセプトは、「全てオリジナルで発信していくこと」。アパレルは高園のこれまでの経験や知識を活かしたアイテムをまずは15型に限定して展開する。それ以外にブランドの要とするのが、毎シーズン発表するコラボレーショングッズだ。あらゆる分野のプロとタッグを組むことで、本質を追求した新しいモノ作りを掲げる。「経験のないアパレル以外については他ブランドからセレクトするのではなく、コラボレーションすることで、ブランド全アイテムをオリジナルで発信していくことに価値を置いています。私自身、30代半ばになり、これから自分が使い続けたいものって品質や成分など信頼できるものだなって。であれば、ビューティや陶器などその道のプロと一緒に作ることで、本物の価値をブランドとして見出せていけると思ったんです」。