〔東京外為〕ドル、154円台後半=34年ぶり高値、株大幅高で(24日午後5時)
24日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅高などを背景に、1ドル=154円台後半で上昇した。1990年6月以来、34年ぶりの高値を塗り替えた。午後5時現在は、154円90~90銭と前日(午後5時、154円81~82銭)比09銭の小幅ドル高・円安。 午前は日経平均の大幅高や時間外取引での米長期金利上昇を受け、154円80銭台で強含んだ。その後は、日経平均の上昇一服を眺めて154円75~80銭程度で推移した。 午後は日経平均の上げ幅拡大や「海外勢の仕掛け的な買い」(国内銀行)で、154円90銭台に上伸した。その後は155円接近で売りが強まり、一時154円80銭前後に下落。終盤は買い戻され、154円80~90銭程度で推移した。 前日の米国市場では、4月の米PMIが製造業、サービス業ともに予想を下回ったほか、一部メディアが「日銀、円安加速の影響議論」と報じたことから売られる場面があったが、根強い米利下げ先送り観測で買い戻され、いってこいだった。 東京市場は、米利下げが後ずれするとの思惑や日経平均の大幅高などを受け、高値を更新した。もっとも、政府・日銀が介入に踏み切る「防衛ライン」とされる155円に近づくと押し戻された。市場関係者は「しばらくは、市場と政府の神経戦が続く」(FX会社)とみていた。 ユーロは対円で横ばい、対ドルは小幅高。午後5時現在は、1ユーロ=165円55~56銭(前日午後5時、165円32~33銭)、対ドルでは1.0688~0688ドル(同1.0677~0678ドル)。