「タモリが司会」好きな番組ランキング!…『ブラタモリ』『笑っていいとも!』『タモリ倶楽部』の中で1位に輝いた「意外な番組」
タモリが全国各地をまわってきたNHK総合の人気番組『ブラタモリ』が2024年3月9日放送分をもってレギュラー放送を終えた。タモリの冠番組では、昨年4月には40年半続いたテレビ朝日系の深夜番組『タモリ倶楽部』が終了している。 【一覧】意外すぎる結果に…「タモリが司会」の好きな番組ランキングはこちら 一昨年にスタートして断続的に放送されている報道情報番組『タモリステーション』(テレビ朝日系)もあるとはいえ、『ブラタモリ』の終了により、タモリの毎週のレギュラー番組は司会を務める『ミュージックステーション』(同上)だけとなった。 これを機に『週刊現代』が「タモリが司会の番組で好きなのは? (3つまで選択可)」という読者アンケートを行っている。4~10位を紹介した前編記事『「タモリが司会」番組ランキング! …『今夜は最高! 』『ボキャブラ天国』を抑えて上位に入った、タモリ大興奮の「生放送」番組』につづき、本記事ではベスト3を紹介する。
「毎度おなじみ流浪の番組」
いよいよトップ3に入ると、3位は『タモリ倶楽部』(テレビ朝日、1982~2023年)という結果となった。言わずと知れた、『笑っていいとも! 』と同じく1982年10月にスタートしたテレビ朝日系の深夜バラエティ。 毎回冒頭でタモリが口にした「毎度おなじみ流浪の番組」というフレーズのとおり、低予算ゆえ局内のスタジオがなかなか使えず、屋外でのロケも多かった。そんな不利な点を逆手にとってさまざまな名企画・珍企画が生まれ、昨年3月の最終回まで40年半も続くことになる。タモリにとってももっとも出演し続けた番組である。 『いいとも! 』で国民的タレントとなったタモリだが、この番組はスタート以来、サブカルチャー的な志向が貫かれていただけに、根強いファンがついていた。2000年代以降は、彼の趣味である鉄道や地図をとりあげた回も増え、隠れ部屋といった雰囲気があった。ギャラクシー賞を受賞したダッチワイフの歴史を真面目にたどった回など、こんなマニアックな世界があるのかと教えられる回も多く、思い出すにつけ、スタッフの綿密なリサーチに頭が下がる。 本編とあわせ、タモリと女優の中村れい子によるメロドラマ「愛のさざなみ」や他局で模倣企画も生まれた「廃盤アワー」、視聴者から投稿を募った「東京トワイライトゾーン」「空耳アワー」など、ミニコーナーにも名物企画が少なくない。「空耳アワー」にいたっては、番組末期には特番も組まれ、松任谷由実など大物がゲスト出演している。 それにしても、筆者も含め、ちょっとマニアックなタモリファンなら1位に挙げるであろう番組だが、得票数は239と、2位に300票近くも差をつけられたのには意外だった。