熱海・小山毘沙門堂開帳 住民ら家内安全、商売繁盛を祈願
熱海市下多賀の小山毘沙門堂(びしゃもんどう)で3日早朝、大祭が開かれ、鎌倉時代を代表する仏師・運慶作と伝えられる毘沙門天像が1時間のみご開帳された。近隣住民や観光客らが次々と訪れ、毘沙門天像に手を合わせた。 ◇……………………◇ ご開帳は年1回。午前5時半に富西寺の小野歓芳住職が読経を始めると、御簾(みす)が上げられ、仏像が姿を現した。 参拝者は仏像に手を合わせ、家内安全や商売繁盛を祈願した。昨年、熱海に移住して来たという下多賀の50代男性は「今年は新しい仕事を始めるので商売繁盛を願った。良い年にしたい」と語った。 大祭は、毘沙門堂奉賛会(蒔田広康会長)と小山町内会(和田浩久会長)が運営、準備をし、参拝者には汁粉を振る舞った。 蒔田会長は「昨年は災害が多かったので、平和を願った。早朝から多くの人に来ていただき感謝している」と話した。 毘沙門堂はかつて、網代の漁師たちが信仰し、大漁を祈願したという。
伊豆新聞デジタル