動物園のパンダの「油断した姿」にファンが”大注目”しているワケ
ちょっと短めのおみ足にまるいボディ。唯一無二のフォルムを持つ、神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。2021年に心臓疾患が見つかり、治療を続けていたタンタンですが、2024年3月31日に虹の橋を渡りました。国内最高齢の28歳でした。 【写真】パンダのタンタンと過ごした、すばらしい日々 いつでも笑顔をくれた神戸のお嬢様の日常を2020年から綴ってきた、二木繁美さんによる本連載『水曜日のお嬢様』の書籍版『水曜日のお嬢様 タンタンのゆるゆるライフ』2024年9月5日発売)の刊行を記念して、とくに好評いただいた記事のリバイバル掲載を5日連続でお届けします!
最近の生活パターン
観覧中止の日々が続くタンタン。ついつい考えてしまうのが「いまごろ何をしているのかな……」ですよね。気になる最近の生活パターンについて、飼育員の梅元良次さんに聞きました。 「タンタン次第なので特に時間は決めていませんが、午前中に健診とトレーニングをすることが多いですね」と、梅元さん。 朝は掃除、そのあとに薬入りのサトウキビジュースをいただき、健診やトレーニングという流れが多いようです。いつも公式ツイッターで見せている、やる気にあふれる顔は、朝の様子だったのですね。 「あとは10時頃から15時頃まで、もっぱら寝ているか、ゴロゴロしています」(梅元さん)もともとの観覧時間だった頃は、だいたい寝て過ごすことが多いようです。
夜型の本領発揮
よく寝ているようですが、ごはんもしっかりと食べているのでしょうか。「夕方ごろからは、お腹も空いてくるのか、動き出して食事をする事が多いですね」と、梅元さん。 ここからがタンタンの本領発揮。パンダは1日のうち14時間から16時間ほどを食事に費やすと言われています。1回の食事はだいたい30分から1時間。食べて寝ることを繰り返します。 そしてタンタンの夜の行動は、寝室と屋内運動場のカメラでバッチリ録画されています。飼育員さんたちは昼間にこの録画を見て、夜間に何か異常がおきていないかチェックしているのです。 夜にモリモリごはんを食べる姿は、公式ツイッターの「#深夜パンダ館」にもアップされています。先日は、リンゴをまるかじりする様子も映っていましたね。油断していると全部見られていますよ、お嬢様。