山形芋煮が2連覇! キッチンカーグルメ選手権、さとう農園(山形市)の「いも煮ジャパン」
全国各地のキッチンカーが集い、自慢の一品を競う「キッチンカーグルメ選手権」で、サトイモの生産販売を手がけるさとう農園(山形市、佐藤卓弥社長)の「いも煮ジャパン」が2連覇を果たした。同社自慢のねっとりとした食感のサトイモのほか、今回は特大サイズのイモがわんに入った際、鐘を鳴らす「エンタメ性」(佐藤社長)も客の心をつかんだ。 2016年に世界最大のキッチンカーグルメイベントとしてギネス記録に認定された同選手権は、東京都立川市で先月11~14日に開催された。全国から106台が出店し、延べ約2万4千人が来場。投票は一日につき1人1票で、料理の味や見た目などを総合的に評価し店舗を選んだ。 いも煮ジャパンの「山形牛いも煮」は前回と同様にしょうゆ味の内陸風に仕立てた。具材はサトイモのほか、山形牛とこんにゃく、ネギに絞り、素材の味を引き立たせた。中でもサトイモはサイズをあえてふぞろいとし、SNS(交流サイト)映(ば)えを狙って、わんからはみ出させる工夫を凝らした。さらに、緑に変色し市場にあまり出回らないものの、粘り気が強い「青子(あおこ)」も混ぜることで、客の宝探し感覚をくすぐった。
同社によると、会期中は連日好天で気温が高く「芋煮には若干不利な状況」だったというが、リピーターや本県出身者などが詰めかけ、人々の列が途切れることはなかったという。佐藤社長は「山形の郷土の味が全国に認められたことがうれしい。食文化のさらなる発信に貢献したい」と力を込めた。 同選手権は、持ち帰り飲食サービス業のワークストア・トウキョウドゥ(東京)が主催し11回目。