SpiceSeedが作り出すザ・ニンジャのハイクオリティフィギュア【キン肉マンフィギュアシリーズ『ザ・ニンジャ』】(C)ゆでたまご・東映アニメーション

1979年に集英社の週刊少年ジャンプで連載が開始された漫画『キン肉マン』（作：ゆでたまご）は、2024年現在も、集英社の週刊プレイボーイとそのオンライン版である週プレNEWSにて連載が続いており、40年以上もファンを楽しませている名作漫画です。本作には超人と呼ばれる魅力的なキャラクターが数多く登場します。 【写真】人間・ジェロニモに負け「残念な悪魔騎士」呼ばわりされていたサンシャイン これだけ長く連載が続いていると、初登場時の戦いで結果を残せなかった超人が、再登場時にはものすごい活躍を見せる場面に遭遇することがあります。そんな、後に大活躍を見せるキャラの代表格といえば、「ザ・ニンジャ」の名前があがるのではないでしょうか。 彼の初対戦は、コミックス14巻「順逆自在!!の巻」から描かれた正義超人の「ブロッケンJr.」との対戦です。ザ・ニンジャは持ち前の忍術を駆使して試合を有利に進めましたが、最後は敗北してしまいます。 その後、ザ・ニンジャは、コミックス24巻から始まる「キン肉星王位争奪編」や、キン肉マンの息子を主人公にした漫画『キン肉マンII世』で再登場するも、勝利する場面をファンに見せることはありませんでした。しかし、コミックス49巻「最後の大博打!!の巻」では、完璧超人始祖のひとり「カラスマン」と対戦し、初勝利をあげています。 ついに初勝利をあげたザ・ニンジャに対して、ファンからは「初登場時は悪役って感じだったけど、存在も見た目も良くなっていってついに初勝利をあげた時は最高にかっこよかった」「過去の戦いを踏まえて掴んだ初勝利に感動した」といった声が見られました。 またザ・ニンジャと同じ悪魔騎士である「サンシャイン」も何度も再登場を繰り返し、ファンを喜ばせた超人です。彼が初登場を果たした最初の試合が、コミックス15巻「連勝ストップ!?の巻」での、正義超人のジェロニモとの対戦です。彼は砂でできた身体を上手く利用して相手を追い詰めますが、ジェロニモの命を懸けた必殺技「アパッチのおたけび」の前に敗れてしまいます。この戦いのあと、ジェロニモが超人ではなく人間だったことが判明したため、当時のファンから「人間ジェロニモに負けた残念な悪魔騎士」という声もあがっていました。 しかし、このことを一番気にしていたのはサンシャイン本人だったようで、コミックス49巻「サンシャインの”懺悔”!!の巻」では、ジェロニモに負けたことを涙ながらに「大失態」と悔いる場面が描かれています。ただこの試合では、完璧超人始祖のひとり「シングマン」に勝利する活躍をみせたうえで、さらに試合後には「”都合の悪いことは忘れよ!”」と、人間に負けたことはすっかり忘れているという発言もしており、大失態を乗り越えた姿を見せています。 他にもコミックス14巻「ヨロイをきらせて肉を断つ!! の巻」で、正義超人の「ロビンマスク」との対戦で初めて戦う姿を見せた「ジャンクマン」も、ファンから「再登場時の活躍がかっこいい」との声があがる超人です。 正義超人トップクラスのロビンマスクとの対戦でジャンクマンは、必殺技「ジャンククラッシュ」で相手を大流血に追い込み、あわや番狂わせで勝利するのかと思わせるほどの活躍をみせました。しかしロビンマスクの捨て身の行動からの「逆タワーブリッジ」によって倒されてしまいます。 そのジャンクマンはコミックス46巻「破壊VS緩衝!!の巻」から始まるバトルで、強敵である完璧超人始祖のひとり「ペインマン」を相手に、片腕を犠牲にしながらも勝利を納めました。かつて戦ったロビンマスク戦を思い出させる場面もあり、読者からは「ロビンマスクとの戦いを活かした初勝利に鳥肌が立った」「実は勝つとは思っていなかっただけにジャンクマンの勝利にはいい意味で驚かされた」など、ジャンクマンの勝利を喜ぶ声が見られました。 初登場時に敗北した敵方のキャラクターであっても、後のシリーズで再登場して活躍するという展開は『キン肉マン』ならではの魅力だと考えます。新アニメ『キン肉マン 完璧超人始祖編』をきっかけにキン肉マンに出会ったという人は、原作を最初から読んで、より本作の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。 （海川 まこと／漫画収集家）