「よいしょー」 児童たちが餅つき楽しむ 「かさこじぞう」シーンで企画/兵庫・丹波篠山市
兵庫県丹波篠山市の今田小学校1、2年生が、校内で餅つきを楽しんだ。「よいしょー」のかけ声に合わせて、小さな体で懸命にきねを振るい、見事、餅をつきあげると、自分たちが石のひき臼でひいたきな粉をたっぷりとからめておいしそうに頬張った。 2年生が国語の授業で学んだ昔話「かさこじぞう」の中で、老夫婦が餅つきのまねをするシーンがあり、「現代の子どもたちに、きねと臼を使った伝統的な餅つきは想像しにくいのでは」と感じた担任が企画。1年生も生活科の授業として参加した。 市内にある「篠山チルドレンズミュージアム」が学校園に出向く「おでかけちるみゅー」事業を活用。同館のスタッフ6人が講師を務めた。
石臼に蒸し上がったもち米を投入し、ある程度、粘りが出るまでスタッフらがついて、児童らにきねを託した。児童たちは交代しながら力いっぱいきねを振るい、ふっくらとした餅に仕上げた。 2年生の児童は、「きねにお餅がくっ付くので重くて大変だったけれど、実際にお餅をついたことで、かさこじぞうのシーンが浮かんだ」とほほ笑んでいた。