通算746安打の強打者はヤクルト”左打者再生工場”で復活なるか!?
楽天から国内FA権を行使していた茂木 栄五郎(桐蔭学園出身)がヤクルトへの移籍を決断した。茂木は3度の2桁本塁打を記録するなど、強打の内野手として活躍していたが、近年は出場機会が減少。2024年は代打を中心に46試合、打率.265、1本塁打という成績だった。 【一覧】9日までの戦力外・引退・移籍情報 ヤクルトは村上 宗隆(九州学院出身)や長岡 秀樹(八千代松陰出身)など、内野のレギュラーがほぼ固定。ここ数年の成績を鑑みると、2025年はバックアップでの起用が想定されるが、再びレギュラーとして活躍する可能性もありそうだ。 ヤクルトではこれまでに他球団で結果を残せなくなってきた選手が移籍を機に再活躍するケースが多い。中でも打者が有利な神宮球場を本拠地にしていることもあり、左打者が復活を遂げるケースが目立っている。 2016年にヤクルトに加入した坂口 智隆(神戸国際大付出身)がその代表例だろう。オリックス時代は最多安打を獲得した2011年以降、低迷していたが、ヤクルトに移籍すると、再びレギュラーに。2018年には自己最高に並ぶ打率.317を記録し、2020年にはキャリアハイとなる9本塁打を放つなど、見事な復活を遂げた。 2024年も前年に楽天を戦力外となった西川 遥輝(智弁和歌山出身)がレギュラー格となり、113試合、打率.260、10盗塁、出塁率.350の活躍を見せ、復活を印象付けた。 過去にも小早川 毅彦(PL学園出身)や鈴木 健(浦和学院出身)など、他球団を退団となった左打者がヤクルトで再生している。 茂木もヤクルトで受け継がれる再生工場で復活を遂げられるか。