会社勤めでも女優をあきらめない OLヴィーナス「はちみつシアター」とは?
「ロミミ_the W edition_ 」とは、どんなストーリー?
現在、稽古中の「ロミミ_the W edition_ 」は、2014年に中野BONBONにて初演されて以来、4年の年月を経て再演される作品だ。海沿いの街にある電機メーカーで働くOLアラヤンが主人公で、給湯室のポットから謎の人物が出てくるところから始まるスリリングでミラクルな物語となっている。 初演と異なるのは、Wキャストによる2チーム公演を実施ところだ。ステージロイヤルのヒロインを務めるのが初演時にシングルでヒロインだった若尾桂子。一方のステージミラクルは、小山まりあがヒロインを演じる。 はちみつシアターとは付き合いの長い若尾は、 「数年ぶりの再演なので、初演の時のがむしゃらさを残しつつ、この数年間で演技の幅が広がっていたらいいなと思うので、そこをお見せできたらいいなと思っています」 一方、今回がはちみつシアター初参加の小山は、 「まだ稽古の途中ですが、何か“ミラクルチーム”は皆今回、初めてでフレッシュなチームなので、そのメンバーで一緒に愉快にパワフルにやっていきたいと思っています」と両者ともに力強く宣言した。
最後に氏家が、「ロミミ」の隠されたキーワードについて話してくれた。 「パンフレットの一番大きな見出しに『絶対に、忘れちゃいけない事がある』と書かれているのですが、公演最終日が3月11日……東日本大震災の日付なのです。だからって私たちに大それたことは何もできないんですけれども、お芝居とかやらせてもらっている以上は、どこかで皆の中に『覚えておいて欲しい事』みたいなメッセージを発信できればと思っています」 女性キャストばかりの公演。初日を迎えるのが楽しみだ。 (取材・文・写真:田村豊)