「神戸ルミナリエ2014」消灯 ── 12日間輝き続けた優しい光
阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と神戸の復興・再生の願い12日間輝き続けた「神戸ルミナリエ」が15日、多くの神戸市民らが見守る中、消灯の時を迎えた。消灯の瞬間、周囲から自然と拍手が沸き起こり「また来年もみたい」などの声が多く聞かれた。
消灯の瞬間、自然と拍手が沸き起こった
神戸市中央区の旧外国人居留地、東遊園旧外国人居留地付近には、平日にもかかわらず多くの人が消灯の時を見ようと訪れた。今年で20回目という節目の年、「消灯の瞬間をカメラで撮りたい」と語る同市内の60代の男性は「今年もきれいな光やったけど、やっぱ終わる時は寂しいね」と言いながらカメラを構える。 そして、同日午後9時25分ごろから始まった消灯式では「消灯にあたり、改めて1995年1月17日にそれぞれの思いを馳せ、また来年お会いできることを願い消灯の時を迎えたいと思います」というアナウンスと歌が流れ、一気に約20万個の電球が消灯。同時に「おおっ」という声とともに、自然と拍手が沸き起こった。
「しあわせ運べるように」が流れると涙が出るねん
また、神戸の復興を願い作られた曲「しあわせ運べるように」が流れると、多くの人が一緒に歌っている光景も見られた。神戸市から来た40代の女性は「この曲がかかるとあかんねん。涙が出るねん。けど、もう来年20年になるんやね。この輝きで元気になれた。来年もやってほしい」などと話していた。 今年は「神戸 夢と光」をテーマに行われた。昨年一部に使われていたLED電球を白熱電球に戻すなどし、多くの人から「ええ光やね」という声もあがっていた。