Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング11位。ギリギリ残留…。それでも輝き続ける重要な財産
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものもある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。 ※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値
11位:柏レイソル(196) 2023リーグ戦成績:17位(J1) 2023リーグ戦平均入場者数:1万1130人(17位) 2023シーズンホームグロウン人数:12人(3位タイ) 2022年度営業収益:約46億3200万円(10位) 5月にネルシーニョ監督が退任し、井原正巳新監督に指揮権が引き継がれた柏レイソルは、ギリギリのところでJ1残留を決めた。8月以降はわずか2敗だったが、4勝7分2敗となかなか勝てず、残留決定は最終節にずれ込んだ。 平均入場者数は全体17位だが、これは三協フロンテア柏のキャパシティ(1万5109人)の影響が大きいだろう。収容率は約74%と高く、1万人を切ったのはわずか4試合しかない。7位という成績だった昨季は全体10位の営業収益(約46億3200万円)で、数字上ではJ1で十分に上位を狙える規模と言える。 クラブにとって重要な財産の1つはアカデミーだろう。古くは明神智和や酒井宏樹を輩出した名門からはトップチームに人材を送り続けている。今季の主力では主将の古賀太陽やエースの細谷真大を筆頭に、正GK松本健太、U-20日本代表でもプレーした田中隼人など、各ポジションにアカデミー出身者が揃う。今季開幕時点のホームグロウン人数も12人を数え、サンフレッチェ広島、ジュビロ磐田に次ぐ3位タイの多さだった。
フットボールチャンネル