蜘蛛だけど「フルフル」!?中国で見つかった新種の目無し蜘蛛に『モンスターハンター』元ネタの名がつけられる
中国の南部にある広西壮族自治区にて発見された新種の蜘蛛に、『モンスターハンター』シリーズに登場する飛竜「フルフル」の英名「Khezu」に因んだ名前が付けられました。 【画像全4枚】 蜘蛛だけどフルフル!?リオレウス属なる蜘蛛も… 「フルフル」とは、『モンスターハンター』シリーズに登場する目の見えない、真っ白でブヨブヨした皮に包まれた飛竜です。シリーズでは最初期からいる古参のモンスターながらも、現行機種でリリースされた『モンスターハンターライズ』ならびにその拡張版『サンブレイク』にも登場。グロテスクな見た目ながらも、人気投票では229体の候補があったにもかかわらず、32位と健闘する人気ぶりです。 そんなフルフルですが、生物多様性に関連するあらゆるデータの出版、普及、共有を促進するために設計されたオンラインプラットフォーム「Biodiversity Data Journal」に掲載された論文にて、「Otacilia khezu」なる種の蜘蛛の名前の語源として紹介されています。 本論文によると、「Otacilia khezu」は洞窟性のOtacilia属である新種となっており、全体的に淡い黄色(pale yellow)や黄色の部位が多く、目と背板の欠如で他との区別がつけられるとのことです。添付された写真をみると、毛は生えてものの遠目で見るとツルツルとした外見の蜘蛛となっています。 『モンスターハンター』シリーズ内で蜘蛛は既に鋏角種という別の種族で「ネルスキュラ」や「ヤツカダキ」といったモンスターが登場していますが、今回の「Otacilia khezu」はその外見的特徴から名付けられた可能性があります。 なお、海外の『モンスターハンター』公式SNSアカウントは本件を発見したユーザーを引用する形で触れているほか、本論文の著者のなかでもYejie Lin氏は同シリーズの飛竜「リオレウス(Rathalos)」が元ネタと思しき「Rathalos属」なる蜘蛛のグループについても名付けたことを明かしており、"PSPを見てどのゲームをまず思いつく?”という旨のSNS投稿に『モンスターハンターポータブル 2nd G』を挙げたり、蜘蛛とアイルーのぬいぐるみを飾ったり、シリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』の発表にも反応するファンっぷりも見せています。 ちなみに、同氏は「Funny valentine(ファニーヴァレンタイン)」という名の、いともたやすくえげつない行為が行われそうな種の蜘蛛も発見しているようです。 ※UPDATE(2024/7/2 05:00):本文中の誤字の修正、ならびに本種に関わったYejie Lin氏に関する記述を追加しました。 ※UPDATE(2024/7/3 00:20):蜘蛛の外見に関する記述を追加し、Rathalos属に関する説明をより厳密なものに修正しました。
Game*Spark ケシノ
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