キャンプ「安くはじめる」コツとワザ! 一家5人「5万円スタート」実践でわかった「必須ギア」とは
■ほかのギアは、家にあるもので十分
大抵のものは家で使っているものや、持っているもので代用できる。たとえば、テーブルは子ども用の小さな折りたたみ机で対応。フライパンやポットなどの調理器具も、家で使っているものを持っていった。 マットはなかったため、ホットカーペットの上に薄手のウレタンマットレスを敷いて寝た。少々寝苦しかったものの、子どもたちは遊び疲れたからかぐっすり就寝。大人はだるさを感じたので、次のキャンプにはマットをプラスしようとなった。 ●違う用途で使っていたアイテムが活躍 ほかにも以前から釣り用に使っていたクーラーボックスや川遊びに持っていっていたチェア、ピクニック用に使っていたワゴンなどがあったので、キャンプに代用した。工具を入れていたケースにいたってはギアケースにして利用したところ意外と使いやすく、現在もそのまま使用している。回数を重ねるごとに少しずつ照明やチェアをプラスして、キャンプサイトが仕上がっていくのも楽しみのひとつとなった。
■キャンプで後悔しないための持ち物
家にあるものプラス4つのギアでキャンプしたところ、それなりにキャンプは楽しめた。一方で、思わぬアイテムが必要なこともあった。筆者が初めてのキャンプで「これがあればよかった!」と感じたアイテムを紹介する。 ●雨具 山の天気は変わりやすい。初めてのキャンプの日、天気予報では晴れになっていたのだが、念のために傘を用意していた。しかし、急にスコールのような雨に見舞われ、傘だけでは動きにくさを感じた。このとき「カッパを持っていれば」と後悔。幸い、キャンプ場の売店で購入することができた。次のキャンプからは天気予報が晴れでも、レインウェアは用意するようにしている。 ●予備の服 もちろん着替えは用意していたものの、まさかの天候悪化で服や靴下が濡れてしまい、着替えが用意していた以上に必要になった。さらに夜は思ったよりも気温が下がり、持っていた服では肌寒さを感じ、用意不足だったと後悔することに。特に子どもがいる場合は、体調を崩してしまう原因にもなるので、予備の衣類は用意しておいてほしい。 ●タオル類 思った以上に使用頻度が高かったのがタオル類。手や顔を拭く以外にも、ギアの汚れ落としやテント内の結露の拭き取りなど、多目的に使える。特に筆者のように、キャンプ中に雨が降った場合、テントの出入り口付近から浸水する可能性もある。タオルを持っていればこまめに拭き取れて、室内が濡れるのを防げる。 ●救急セット アウトドアでは怪我のリスクもつきもの。軽い擦り傷から、意外な大怪我まで対応できるよう、救急箱は必需品だ。ほかにも、外で一日中過ごすことは滅多にないため、環境に体が対応できなかったり疲れてしまったりして、体調を崩してしまうこともある。風邪薬や解熱剤、整腸剤などを持っておけばお守りがわりになるだろう。
■最低限でもキャンプは楽しめる
ファミリーキャンプの初期費用は、工夫次第で抑えることができる。筆者の例では、家にあるものを活用し、最低限のギアを揃えることで、約5万円でスタートできた。少々不便なことはあったが、それでも初めてのキャンプは十分に楽しむことができた。まずは気軽に始めてみて、少しずつ自分たちのスタイルに合ったギアを追加していくとよいだろう。 村澤 彩代(むらさわ さよ) 四国の田舎で3人の子供を育てるフリーライター。 平日は一人デイキャンプをしながらのんびり記事を書いたり、休日は賑やかなファミリーキャンプを楽しんでいます。 ギアはブランドより使いやすさ重視です。
村澤 彩代