三井物産やシェル含む4社、UAEの新LNG事業に出資へ-関係者
(ブルームバーグ): 英国のシェルとBP、フランスのトタルエナジーズ、三井物産の4社は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油(ADNOC)が新たに進める液化天然ガス(LNG)輸出プロジェクトへの投資で合意した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
情報が公になっていないことを理由に匿名を条件に語った同関係者らによれば、4社はルワイスLNGプラントの権益をそれぞれ10%取得する。来週にも契約を締結する可能性があるという。
ADNOCとシェル、トタルエナジーズの担当者はいずれもコメントを控えた。BPはコメントの要請に返答していない。三井物産の広報担当者は、決定した事項はないとコメントした。
多くの国がより環境にやさしい代替燃料への転換を目指しているにもかかわらず、これらエネルギー大手はルワイスのプロジェクトへの投資を通じ、天然ガスの長期的な需要に賭けている。燃料価格は2年前の記録的な高値から下落しているが、なお高水準にあり、新たな供給につながるプロジェクトの魅力を高めている。
UAEの現在のLNG輸出能力は580万トンと中東地域では最小。ルワイスのプラントは年間960万トンの輸出能力を持つ見込みで、これが加われば、UAEは中東でカタールに次ぐ2位に浮上する。
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原題:Shell, Total and Others Said to Take Stakes in Adnoc’s LNG Plant(抜粋)
--取材協力:Stephen Stapczynski、Anthony Di Paola.
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Francois De Beaupuy, Verity Ratcliffe, Shoko Oda