加熱する大谷妻「真美子さん」報道に危うさしか感じないこれだけの理由
もし今後も目先の数字を取るために、真美子さんの記事を量産するメディアがいたら、信頼性という点でブランディングは悪化していくのではないでしょうか。同じ“アスリート夫妻の報道”という点では、羽生結弦さんの離婚があったばかりであり、理由のひとつにメディア報道があげられていました。 さらに伊東純也選手や松本人志さんに関する報道でも疑問の目が向けられている最中だけに、真美子さんに関する報道がエスカレートしすぎると、メディア全体に厳しい目が向けられかねません。
■今後の報道姿勢が信頼性に直結する すでにアンチのような声が生まれはじめているだけに、「ウチもやらなければ稼げないから」「他社もやっているから」などの理由で過度に報じ続けることは、メディアにとって長期的な視野で見たら悪手でしょう。今後もし大谷選手がメディア報道に苦言を呈することがあるとしたら、それはプレーに対する集中力を削いでいることになり、編集部への批判は避けられません。 その意味で真美子さんに関する報道は、今後メディアのモラルを測る判断基準になりそうな感があります。ストーカーのような追っかけ記事やプライベートを含む刺激的な記事を報じるメディアは信頼を失うでしょうし、もし「ウチはシーズンに入ったから大谷選手のプレーにフォーカスする」と宣言するメディアがいたら、それだけで信頼したくなるのではないでしょうか。
これまで真美子さんはバスケットボール選手としてさまざまなプレッシャーやストレスを乗り越えてきたのかもしれません。しかし、「妻として国民的アスリートをサポートしていく」ことだけでも難しいのに、自身も海外での新たな生活がはじまり、一挙手一投足が注目を集めるというプレッシャーやストレスは想像を絶するものがあるでしょう。 報じるメディアも、それを目にする私たちも、穏やかに笑う彼女の表面だけを見て好き勝手な言葉を浴びせるのではなく、心情を気づかう言葉をかけるよう心がけたいところです。
木村 隆志 :コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者