人間関係も天気と同じ? 無理せず上手に合わせる生き方のヒント
あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか? いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。 世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。 【この記事の画像を見る】 ● まずは、自分の意思を通そうとがんばってください 人はひとりで生きているわけではありません。 家族がいて友だちがいて、同僚がいて、社会のなかで生きています。毎日、誰かの意思に歩み寄り、社会のルールから大きくはみ出さないように、世間に合わせて生きています。 一方で、あなたに本当の自分が見つかったなら、それを貫くことも重要です。 自分のしたいことと、周囲の人、あるいは社会とズレがある場合はどうしたらいいのでしょうか。結論を言うと、無理に合わせる必要はありません。 まずは人や社会の様子を見ながら、自分の意思を通そうとがんばってください。相手のパワーが強いと、自分の思いどおりにならないこともありますが、仕方ありません。あるいは成り行きにまかせると、思いがけずに自分の意思が通ることもあります。 ● 私たちは天気に合わせて暮らしている 人や、人の集団である社会を例に説明すると、感情が入って話が複雑になってしまうので、天気にたとえて説明しましょう。 私たちは、天気を支配することはできませんよね。今日は暑くなるのか、寒くなるのか、雨が降るのかを自分で決めることはできません。 そんななかで、私たちは天候に合わせて暮らしていますよね。寒ければ暖かい格好をしたり、雨が降りそうなら傘を持ったり、暑いときはハンディ扇風機を持って出かけたり。 天気は自分の思うとおりにならないけれど、自分なりに気候に合わせて、うまく調整しています。 人間関係も同じように考えれば、私たちは人や社会にうまく合わせることが可能です。 ● 無理に合わせなくていい 台風や大雪のときはどうしますか? 無理して出かけずに家にいるのがいいと思いますよね。 人や社会とのつながりに置き換えると、どうしても合わせられない、自分では調整できない場合はがんばろうとせず、無理に合わせなくていいということです。 あるいは、大雨だったので傘をさして出かけたのに、雨も風ももっと強くなってずぶ濡れになってしまうことがありますよね。 そんなときは、濡れてしまったものはしょうがないと受け入れていませんか? 社会でもしょうがないと思って受け入れるしかないことがあります。 ● 成り行きに合わせて冷静に判断 自分を殺してすべて相手や社会の言いなりになる必要も、 逆に何がなんでも人や社会に合わせるものかと自分を貫く必要も、ありません。 確固とした自分を持ちながら、成り行きに合わせて自分を主張したり、ここは自分が引き下がったりと、冷静に判断すればよいのです。 ※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
ニーマル・ラージ・ギャワリ