伝統の技に触れて 短大生が「ひさかた和紙」紙すき体験【長野県飯田市】
飯田短期大学生活科学学科生活科学専攻でデザインを学ぶ2年生6人は7日、長野県飯田市下久堅地区の伝統文化「ひさかた和紙」の紙すきを体験した。「ひさかた和紙の会」のメンバーが来校。伝統の技に触れた。 染めや織りなどを学ぶ「テキスタイルアート」の一環で行った。短大の学生とひさかた和紙の関わりは2022年からで、ひさかた和紙でランチョンマットを作成・販売したり、下久堅小学校の児童向けに染色体験をしたり。昨年は和紙を使った作品を同地区の公民館に展示した。 和紙職人の原豊さん(45)が指導にあたった。学生は紙の原料となる繊維と水を混ぜた液体を紙すき用の木枠「すけた」で繰り返しすくった。ほとんどの学生が初めての体験で、原さんから「素早く丁寧に」などのアドバイスを受けると真剣なまなざしで作業していた。 学生は今後、学びを生かしながら、和紙を使ったアート作品を1人1点作成する。体験した学生(19)は「(すけたが)思ったより重くて、均等にならすのが難しかった。体験を生かして作品のアイデアを膨らませたい」と話していた。 原さんは「興味を持って取り組んでいた。地域の文化を知って触れてほしい」と話していた。