ヨーロッパ異常気象 熱波による健康被害が深刻に
2023年、異常気象に見舞われたヨーロッパでは熱波による健康被害が深刻な問題となっていて、対策が迫られてます。 【映像】異常気象に見舞われているヨーロッパ各地の様子 「去年ヨーロッパでは、膨大な数の記録が生まれました。気候変動が原因の極端な現象が、より頻繁により激しく発生することが分かっています」(コペルニクス気候変動サービス サマンサ・バージェス副所長) EU(=ヨーロッパ連合)の気象分析機関、コペルニクス気候変動サービスは22日、2023年、ヨーロッパで熱波に関連して死亡した人が20年前と比べて約3割増えたと明らかにしました。気候変動によって健康被害が出るレベルの熱波に見舞われるリスクが高まっているとしたうえで、「現状の対策では健康被害を防ぐには不十分だろう」と指摘しています。 また2023年、ヨーロッパでは平年より7%多い降水量によって各地で洪水が発生し、約160万人に被害が出た一方、山火事の発生数が過去最大だったと分析しています。 気象災害に伴う2023年1年間の経済損失は、ヨーロッパだけで134億ユーロ(=日本円で約2.2兆円)にのぼったと推計されているということです。(ANNニュース)
ABEMA TIMES編集部