【SL人吉】“ハチロク” のラストラン 最年長の整備士は「子どもみたいなもの」それぞれのお別れ
■JR博多駅スタッフ 「SL人吉の切符をお持ちの方は、こちらからご入場いただけます。」 そしてお別れの時を迎えました。 JR博多駅には多くの人たちが駆けつけ、SL人吉との別れを惜しみました。 大分県から訪れた田原英治さん(51)は、SL人吉が製造された月と同じ11月が誕生日で、誕生月にはチケットが取れると記念に乗っていたといいます。 ■大分県から・田原英治さん(51) 「SL人吉として2009年に復活し、家族3人で乗った時が一番の思い出。熊本から人吉までGWで満員の中列車に家族に乗って。」 ■田原さん 「それでは乗車します。」 SL人吉に乗るのはこれが最後です。 停車時間はわずか5分です。 ■大勢の鉄道ファン 「ありがとうー!」 ホームには「ありがとう」の声が響き渡っていました。 午後1時48分、発車時刻を迎えました。 ■神奈川県から 「引退するのはすごく悲しい。」 ■熊本・博多間乗車・千葉県から 「あちこちで自分たちの家の上から手を振ってくれて、いろんな方がいた。愛されていたんだと思った。」 ■福岡市内から 「寂しいです。キーホルダーとかグッズも買ったり。SL人吉が大好きで、何回も一緒に乗って、思い出がたくさんある。」 「格好良かった。引退しないでほしい。」 SL人吉と最後の時間を過ごした田原さんは…。 ■田原さん 「ハチロクは私の青春そのもの。もし奇跡の復活を遂げたら、必ず家族で乗ります。SL人吉、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。」
24日、JR八代駅では、SLのかまから移した火を消す「火消し式」が行われ、長い歴史に幕を下ろしました。 様々な世代に愛され、多くの思い出を運びながら101年走り抜いたSL人吉は、今後は熊本県人吉市に無償で譲渡される予定で、ここからまた新たな歴史が刻まれます。