NBAへ挑戦!バスケ日本代表・馬場雄大選手がパリ五輪と今後を語る
バスケットボール日本代表の馬場雄大選手が長崎ヴェルカでの1年を終え、23日に自由交渉リスト入りが発表された。この1年で充実感を味わった一方、「何より心残り」と悔しさをにじませた。オリンピックへの手ごたえ、そしてNBAについても想いを語った。 【画像で見る】今季自己最多となる平均14.2得点を挙げた馬場雄大選手
30勝に届かなかった「心残り」
長崎ヴェルカ 馬場雄大 選手: 技術面はもちろん精神的にシーズン中盤にかけ、どんどん責任と自覚が芽生えた。個人の成長というところでは1歩前進することができたかなと思っている。 バスケットボール日本代表・馬場雄大選手。Bリーグのアルバルク東京を経て、最高峰のNBAを目指し2019-2020シーズンから4年間、海外でプレー。オリンピック出場を決めた後の2023年9月、B1昇格初年度のシーズンを控えた長崎ヴェルカへの入団が発表された。 本場アメリカのNBAやパリ五輪を見据え、世界レベルのトレーナーがいて日本代表と同じ戦術を採用する長崎ヴェルカへの入団を決め、今季自己最多となる平均14.2得点を挙げた。(平均4.2リバウンド、3.6アシスト) チームの結果は西地区で27勝33敗。目標としていた30勝には届かなかった。馬場選手はこの結果に「大きな心残りがある」と語る。 長崎ヴェルカ 馬場雄大 選手: チームを勝たせてあげられなかったのはエースの責任が大きいと思う。1番ボールを持っている立場として、30勝できる力はあると思うがチームとしてなかなか機能できなかったから到達できなかった。そこが唯一悔いが残っている。
「責任」と「覚悟」が勝敗を分ける
馬場選手の長崎ヴェルカでの背番号は「18」。代表でも身に着けていた番号だ。入団会見では「長崎ヴェルカをB1優勝チームに押し上げたい」と決意を語っていた。1シーズンを振り返って「自分を成長させてくれた場所」だと振り返った。 長崎ヴェルカ 馬場雄大 選手: 長崎でのこの1シーズンがなかったら、自分が引退する時に見られる風景が見られないと言えるぐらい、自分を成長させてくれた場所だった。 長崎でのプレーを通じて改めて感じたことは「責任」と「覚悟」。技術面でも大きな収穫があったと語った。 長崎ヴェルカ 馬場雄大 選手: 自分のキャリアを振り返ると、ここまで責任を感じてプレーをすることはあまりなかったのではないかという気がする。「覚悟」が勝負を分けることをシーズン通して学んだ。 技術面に関しては主にハンドリング。最初は単調なプレーで縦にアタックするところが多かった。もう少しハンドリングで相手を翻弄しながら能力に頼らず、リズムを崩したり状況判断ができるようになったので、パリ五輪につながる成長だと思う。 ーーパリ五輪でどう発揮したいか? 日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチが求めるバスケットボールは、チームでありながら個である印象。個で打開できないとプレータイムは獲得できないし、強豪の国に対して戦っていけないと自負している。大事な場面でボールを持つ1対1のスキルは、長崎ヴェルカを通じて付いたと思う。ボールが停滞しているときに1ON1をしかけることができるようになった。そこはトムが求めているところ。そこをコートで表現していきたい ーーディフェンスについて感じたことは? 自分の強みでもあるディフェンスについては、相手チームのベストプレーヤーにずっとついてきたが、自信を持っていいんだと気づけた。各国すごい選手がいるが積極的につくことで、少しでも流れを自分たちに持ってくることができる。そういったところを攻守にわたって求められているところだと思う。 長崎でのシーズンは1日も無駄にする時間がなかった。この1シーズン費やした時間で成長できたことをすべてパリ五輪にぶつけたいし、瞬間瞬間を楽しみながらパリ五輪に向かっていきたい。