ビルマ(現ミャンマー)元国家主席が亡命生活、新潟県南魚沼市のゆかりの寺 孫が訪問
終戦後、旧石打村(新潟県南魚沼市)君沢の薬照寺で5カ月間にわたり亡命生活を送ったビルマ(現ミャンマー)の元国家主席バー・モウ(1893~1977)の孫娘、ユザ・モウさん(60)らが10月19日、薬照寺を訪れた。関連資料に触れながら住職の説明を聞いたユザさんは「バー・モウとの関係を大切にしてくれていることに感銘を受けた」と感謝した。 バー・モウはビルマ民族運動の先駆的指導者で、日本軍政下の1943年に国家主席に就いた。日本の敗色が濃くなると、ビルマ国民軍がクーデターを起こして英軍側に付いたことから、日本へ亡命した。 その後日本が敗戦。バー・モウは連合国軍総司令部(GHQ)の追及を逃れるため、45年8月から46年1月まで支援者の力を借りて薬照寺に潜伏していた。