「断食月」始まったイスラム世界 トルコでは華やかな祈念式典
イスタンブール、トルコ、3月12日 (AP) ― 世界中のイスラム教徒が断食に入る「ラマダン」初日の日没、トルコ最大の都市イスタンブールにある古代ローマ競技場跡のスルタンアフメト広場で、「断食月」入りを祝う行事が執り行われた。 オスマン帝国時代の華やかな衣装を身にまとった軍楽隊の行進曲演奏に続いて、断食の終わりを告げる大砲が打ち鳴らされた。 イスラム教徒は断食の一日を伝統的なイフタールの食事で締めくくる。 この聖なる月は、日の出から日没まで食べ物、水、喫煙を禁じ、イスラム世界全体で内省や寄付を行う期間となる。 ラマダン月の開始日は、新月もしくは三日月が見えた日を起点とするため、国によって異なり、月の始まりを早く宣言する国もあれば遅く宣言する国もある。 イスラム教の聖地があるサウジアラビアでは、10日の夜に三日月が見え、世界に18億人いるイスラム教徒の多くにとって、ラマダンの始まりとなった。 イスラム教徒の割合が圧倒的多数を占めるトルコでは、11日からラマダンに入った。 (日本語翻訳・編集 アフロ)