【ローズS/新人記者突撃】「もっと良くなる」成績以上の力秘めるザブライド 重賞初挑戦でも注目せずにはいられないワケ
[GⅡローズステークス=2024年9月15日(日曜)3歳牝、中京競馬場・芝2000メートル、秋華賞トライアル] ザブライド(牝3・西村)は5日に栗東ウッドで1週前追い切りを敢行。本番でもパートナーを務める和田竜二騎手を背に、最後の1ハロンは馬なりで10・9秒という衝撃の時計をマークしました。11日の最終追い切りも栗東ウッドで6ハロン82・6―11・3秒と鋭い伸び脚を披露。注目しないわけにはいかない1頭です。 「先週はジョッキー騎乗でやっているし、今日は馬のリズムを大事にしようと思って乗りました。追うのではなく、体を使わせる感じ」 追い切りに騎乗した梅内助手が丁寧に調教の意図を説明してくださいました。暑さも気にすることなく、いい状態で帰厩して順調にメニューをこなしています。 意外なことに、普段は〝ぐーたら〟しているそう。「他馬のいるほうに吸い込まれたり、馬場に行く方向を嫌がって止まったり、毎日ごねるの(笑い)」と教えてくださいました。走ることに対してはとても真面目なので、調教後は普通に歩いてくれるといいます。「おとなしくてなんにも手がかからない。でも自分を持っている」(同助手)。芯が強い馬なんですね! 4着だった新馬戦の勝ち馬はダービー4着のサンライズアース、続く未勝利戦(4着)で勝利したのは今回も対戦するオークス7着のサンセットビューと、戦ってきた相手は一線級。「能力はあると思うんだけど、まだまだ先の馬だとも思う。しっかり(体重が)増えてから、もっと良くなるんだろうな」という梅内助手の言葉からも、成績以上の力を秘めていることは間違いありません。 いよいよ迎える初めての重賞挑戦。梅内助手は「メンバーは強いけど、胸を借りて、どのくらいやれるのか見てみたいな」と大いに期待を寄せていました。
佐藤 美生