LIVゴルフで今シーズン絶好調!ホアキン・ニーマンのスウィングをAIで分析
ニーマンの右側屈の動きを取り入れるインパクト条件
そして何と言ってもニーマンの特徴は、インパクトでの胸の右サイドベンド(側屈)ですが、まずはインパクトでのデータを見てみましょう。「CHEST SIDE BEND」(胸の側屈角度)は、+44度(右側屈)で、ツアープロレンジの24.1度~37.5度(右側屈)と比較しても非常に右側屈が多いタイプであることがわかります。なぜこれだけ右側屈が多いのか? それはインパクトでの手とクラブの位置が関連しています。「MID-HANDS SWAY」は、両手がアドレスから左右にどれだけ移動したか、を表しますが、ニーマンはインパクトで+29.1cm(アドレスより左)に移動してインパクトしています。これはインパクトでのツアープロレンジ(-0.5cm右~22.5cm左)と比較しても、かなりハンドファーストが強いことがわかります。 通常ハンドファーストが強いとアタックアングル(縦の入射角)はダウンブローになりやすいので、ドライバーでのスピン量を減らすには別の要素で補う必要があります。ニーマンの場合は胸の右側屈が強く入ることで、ダウンブローになるのを防いでレベル~アッパーブローのインパクトを作っています。もしハンドファーストの度合いがそれほど強くないタイプのゴルファーが、ニーマンの胸の右側屈を参考にしてしまうと、ドライバーのダブりやプッシュ、あるいはチーピンといったミスにも繋がりやすいので、まず自身の球筋やスウィングの傾向をしっかりと把握した上で、もう少しアタックアングルや打ち出し角を上げたい場合にトライしてみましょう。 今回は、ホアキン・ニーマンのドライバーショットを分析しました。今回の勝利でLIVゴルフ今シーズン3戦中2勝、さらに昨年末のオーストラリアオープンの勝利も評価されて、マスターズと全米プロの特別招待も決定したニーマンが、今年のメジャー大会でどんなプレーを見せてくれるのか!? 今年絶好調のニーマンに注目しましょう!