「音楽そのものが治療」 米人名誉教授が音楽療法体験ワークショップ【徳島】
JRT四国放送
音楽でリハビリをおこなう音楽療法を、障がいがある人やその家族に体験してもらうワークショップが6月14日、徳島市で開かれました。 徳島市の県立21世紀館で開かれた音楽療法体験ワークショップ。 指導をおこなったのは、アメリカ人の音楽療法士で、徳島文理大学の名誉教授、マイケル・ローバッカーさんとスザンヌ夫人です。 徳島文理大学・音楽療法コースの学生9人も参加し、障がい者支援施設に通う利用者や、その家族らと世界各地の楽器を使って音楽を奏でました。 利用者は見慣れない楽器、アフリカンドラムに、はじめは戸惑った様子を見せます。 そのことに気づいたマイケルさん。 シンバルを持ち出し、演奏の仕方を手ほどきします。 音楽療法はアメリカが先進国です。 「演奏」や「歌」、リズムに乗り「踊る」ことが多くの感覚を刺激し、「運動」や「感情」、「コミュニケーション」の向上を支援します。 療養を受けることで健康の維持や、心と体の障がいの改善などの効果が期待されます。 (参加者) 「楽しそうにできていたので良かった」 「リズムに乗って叩いていたのでびっくりした」 (アメリカの音楽療法士マイケル・ローバッカー徳島文理大学名誉教授) 「きょうの目的は、音楽で共に人々と交流できたらと思っていた」 「しかし(参加者の)喜びや動きから、音楽療法の治療効果を実感した」 「音楽そのものが治療なんです」 徳島文理大学によりますと、県内で活動する音楽療法士は10人程度だということで「これからはもっと数が増えてほしい」ということです。