冬の食卓に風味 県内一の産地で収穫最盛期 香り高い特徴を味わって/岡山・久米南町
冬の食卓に風味を添えるユズの収穫が、県内一の産地・岡山県久米郡久米南町で最盛期を迎えている。 【写真】日差しに輝くユズ
同町では1995年から特産化が始まり、今季は約60戸が手がける。このうち2018年に横浜市から移住し、就農した鈴木史則さん(39)=久米南ユズ部会長=は約20アールの果樹園で栽培。鮮やかな黄色に色づいた実が陽光に輝く中、はさみを使って丁寧に摘み取っていく。
今年は収穫量が少ない「裏年」にあたり、猛暑と少雨も重なって小玉傾向だが、香りや酸味は例年通り上々に仕上がったという。
鈴木さんは「香りの高さなどが久米南町のユズの特徴なので、鍋などで多くの人に味わってもらいたい。若い人に生産に加わってもらい、産地を発展できるよう今後も頑張りたい」と話す。
収穫したユズはJAを通して県内のほか、鳥取県の市場に運ばれる。
津山朝日新聞社