30歳で一人暮らし。毎月「2万円」の赤字で、ボーナスに頼って生活しています…「この先ボーナスが出なかったら」と考えると不安なのですが、どう見直すべきでしょうか?
毎月の給料は生活するための支出に消えていき、家計はいつも赤字。「ボーナスが出るからなんとかやっていけている」という人もいるのではないでしょうか。 しかし、ボーナス頼りの家計のやりくりはとても危険です。本記事では、ボーナス頼りの生活が危険な理由と、どう見直していけば良いのかについて、30歳会社員・一人暮らし・毎月2万円の赤字のケースで解説します。
ボーナス頼りは赤字の回収ができなくなる危険性が
毎月の収支が赤字でもボーナスがあるからなんとかなる、と甘く考えていると危険です。ボーナスの有無や金額は企業の業績によって左右されることが多く、必ず支給されるとも限りません。 厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、令和4年の年末賞与が出た会社の割合は約70%でした。全体の3割の会社はボーナスそのものが出なかったということです。また、令和2年の年末賞与額は、前年比-2.6%となっており、これはコロナ禍による社会情勢の変化の影響が大きく出たことが理由と考えられます。 感染症の流行など、予期せぬ急な社会情勢の変化によって、ボーナスの支給額に影響が出てしまう可能性があるため、ボーナスに頼った家計は早めに見直す必要があります。
1ヶ月の収支を見直そう
ボーナスに頼らずにやりくりするには、1ヶ月の給料で生活できるように毎月の収支を見直すことが大切です。現状で2万円も赤字がある場合、支出面で削減できるところがないか見直し、少しでも貯蓄に回せるようにしていく必要があります。30歳会社員・一人暮らしのケースを例に、具体的にどのように改善していくか考えていきます。 ■ボーナス払いを減らす ボーナスに頼ったやりくりから脱却するため、ボーナス払いにしているものがあれば、見直しましょう。 ボーナス払いとは、クレジットカードの支払いなどを夏・冬のボーナス時期にまとめて支払う方法です。ボーナスはあくまで臨時収入ととらえ、車のローンや生命保険料などをボーナス払いにしている場合は徐々に減らし、最終的には月割りにして毎月の支出に組み込みましょう。 ■30歳・一人暮らしの生活費 30歳の会社員で一人暮らしの場合、どれくらいの生活費がかかるのか見ていきます。総務省統計局が公表している「家計調査 家計収支編(単身世帯・勤労者世帯)」の消費支出によると、図表1のようになります。 図表1