怪物くんこと鈴木博昭（左）と“最強の10代”秋元強真が激突する　（C）RIZIN FF

　RIZINファイティング・フェデレーション（FF）は18日、「RIZINランドマーク10・名古屋大会」（11月17日、愛知・ポートメッセなごや）の追加対戦カードを次の通りに発表した。 　▼RIZIN・MMAルール（5分3R、66キロ） 　鈴木博昭（BELLWOOD FIGHT TEAM）　VS　秋元強真（ジャパン・トップチーム） 　▼オープニングファイト（前座試合）RIZINキックボクシングルール（3分3R、55キロ） 　としぞう（フリー）　VS JIN（楠誠会館） 　鈴木博昭（39）はその類いまれなる身体能力から「怪物くん」の異名を取るファイター。近年はホベルト・サトシ・ソウザやクレベル・コイケらボンサイ柔術の選手たちの打撃指導を通じて智将としても評価されている。もともとシュートボクシング（SB）で初代SB日本ライト級王座、第9代SB日本スーパーライト級王座、初代SB世界スーパーライト級王座を獲得するなど、数々の強豪と名勝負を演じ、一時代を築いた。 　18年より活躍の場をONEに移し3戦2勝の戦績を残す。そして21年10月にRIZINに電撃参戦。奥田啓介に1RTKO勝ちでMMAデビュー戦を白星で飾る。2連敗後の23年6月には朝倉未来一年チャレンジ1期生の西谷大成の跳びヒザに対し左フックを合わせて1R56秒でTKO勝利し、再起を遂げた。 　約8カ月ぶりとなる24年2月、芦田崇宏をTKOで沈め、1Rフィニッシュでの2連勝を飾る。その勝利マイクで同じく立ち技からMMAに転向したYA－MANとのハードヒッター対決を熱望。4月に対戦決定も、相手の負傷欠場により中止に。7月にようやく実現した対戦では1R、YA－MANに打ち合いを仕掛けられ右から返しの左フックを被弾しKO負けを喫した。40歳の節目を迎える前に、期待の新星・秋元の前に高い壁として立ちはだかると同時に自身は再浮上をめざす。 　一方の秋元強真（18）は、幼稚園時代にスポーツを何かやろうとボクシングを1年間習う。その後、兄の影響で6歳から8年間、サッカーを経験。14歳の頃、テレビのRIZINで朝倉兄弟を見て格闘技の魅力を知り、中学卒業を機にプロを目指しパラエストラ柏（現THE BLACKBELT JAPAN）でMMAを始めた。 　アマチュアで6戦全勝の成績を残し、22年6月のGLADIATORでプロデビュー。23年、DEEPでオールフィニッシュで3連勝を飾る。24年3月にジャパン・トップチーム（JTT）へ移籍すると、5月には朝倉未来推薦選手として格闘代理戦争THE MAXに出場。格上でベテランのアラン“ヒロ”ヤマニハに2R右ボディを効かせ、パウンドでTKOする番狂わせを起こす。 　同年9月、プロ5戦全勝、18歳にしてRIZIN初参戦を果たすと、アグレッシブなファイトスタイルが人気の金太郎を相手にグラウンドでのヒザによる1R3分16秒TKOという期待以上のパフォーマンスを発揮し、会場を沸かせた。 　無傷のデビュー戦から早くも2戦目を迎える今回は、1階級上のフェザー級契約で参戦。同門の西谷大成を1RKOしているベテラン鈴木博昭を相手に、派手なKO勝利を挙げ、自身の宣言通り朝倉兄弟の抜けたRIZINバンタム＆フェザー2階級制覇、そして前人未到の10代王者誕生への道を突き進みたい。