Lilかんさい嶋﨑斗亜「歌舞伎の子?と思ってもらえるぐらいに」 市川團十郎との初共演に意気込み
■ 初共演に「ありえない!」とパニックに?
関西ジュニア・Lil かんさいの嶋﨑斗亜が12月3日、大阪市内で舞台『SEIMEI』の取材会に出席。古典芸能への挑戦や共演する市川團十郎への思いを語った。 【写真】会見中、笑顔を見せる嶋﨑 平安期の陰陽師・安倍晴明(市川團十郎)と都を護る四神を軸に、神々と人間の共存を描く本作。制作陣には、LUNA SEAなどのギタリスト・SUGIZO(楽曲)、ダンサーのケント・モリ(神楽振付)ら国内外で活躍するクリエイターが集結し、晴明の世界を新しいエンタメとして舞台化する。 嶋﨑が演じる四神・朱雀は、晴明を裏切り、対立する役どころ。初めて團十郎との共演を聞いた際には「ありえない!そんな事があっていいのか」と緊張で頭がパニックになったそう。最近はやっと実感が湧き、「舞台上ですごいオーラを放たれる方なので、負けないように」と話し、「朱雀がただの悪い奴にならないよう、世の中を言い方向に戻そうという正義・考えのもとで動く役割としてがんばりたい」と気合いを見せた。 2022年には古典芸能と現代演劇を融合した舞台『波濤を越えて』に出演し、古典芸能への挑戦は2度目。「大阪松竹座」での團十郎の襲名披露公演を観劇したことも明かし、「1階客席の1番後ろから見ていて、團十郎さんの言葉、動き、睨みなど1つ1つに引き込まれて鳥肌が立った。歌舞伎に詳しくない僕なんかがが見ても、わ、やば!ってなるのはよっぽどすごい方なんだろうな」と感銘を受けたという。
■「家で1人歩きながら…」所作へのこだわり
今後始まる稽古に向けて「足の出し方や目線、こういうニュアンスの演技ではどういう顔つきをしてるとか、人を観察するのは好きなので、盗めるものは全部盗みたいですね」と意気込み、「(團十郎への)ボケ、ツッコミはいかがですか?」と問われると「やめてくださいよ!」と恐縮しつつも「おもしろい方なんで、ジョークを言ってくださった時に、配慮を込めたツッコミはしたつもりです」と笑顔を見せた。 さらに、歌舞伎役者らとの稽古に備えて、「今は家で1人で歩きながら、2年前の舞台ではどんな感じで歩いて、手の動きはどうだったかな、と思い出し作業をしています」と所作へのこだわりも。「前回は荒削りの部分だらけだったので、観に来てくれた方に『この子も歌舞伎の子?』と思ってもらえるぐらい、しっかりまた基礎から学びたい」と熱弁。 地元・大阪公演について「オリックス劇場は今まで(ジュニアなどで)ライブをするイメージでしたが、大阪とは言え、僕の事を知らないお客さんがたくさんいらっしゃる舞台になると思うので、1人1人に認めてもらえるような演技をできたら」と話し、最後に「いろんな分野のスペシャリストが集まって1つの舞台を作り上げる誰にも想像ができないものが完成するのではと思っています。この舞台からいろんな事を感じていただき、みなさんの生活が豊かになれれば」と呼びかけた。 舞台『SEIMEI』は、2025年2月19日~24日に「オリックス劇場」(大阪市西区)にて上演(全9回)。チケット一般発売は12月7日から、料金は一等席・1万2000円ほか。東京公演あり。 取材・文・写真/塩屋薫