「ラブ トランジット」シーズン2・エリカ、「未練はないと言ったらうそになります」【ネタバレあり】
「ラブ トランジット」は5組の元カップルが元恋人(=X)が誰かを伏せて、1カ月のホカンス(ホテルでバカンス)生活を送り、新しい恋か復縁かを選ぶという恋愛リアリティ番組。シーズン2に出演したエリカさんは、Xとの復縁を望むようになるものの、彼には新しい恋が訪れて……。涙が止まらなかったというエリカさんの葛藤と未練のその後を聞きました。 ※以下、『ラブ トランジット』シーズン2の全話のネタバレを含みます。 【画像】撮り下ろし写真(エリカ)
他の女性に恋する彼に傷ついて
――「ラブ トランジット」に参加するうち、Xとの復縁を望むようになったエリカさん。一方、Xは別の女性へ惹かれていきました。 エリカさん(以下、エリカ): そこがまた「ラブ トランジット」ならではのところですよね。普通、元カレが新しい恋に向かっていく様子なんて目の当たりにすることないですから。 ――当時はどんな気持ちだったんですか。 エリカ: シンプルにショックでした。彼って恋して追いかけているときは、めちゃくちゃ尽くしてくれるんです。顔色が悪かったらすぐ気づいてくれるし、気づかってくれる。ああ、そういうところに惹かれて私は付き合ったんだった、って再認識するものの、今、その優しさの先にいるのは私じゃなくて、別の女性で……。 もう一つは苛立ちがありました。彼は、ホカンスがスタートするとき手紙で「どうして元・恋人になってしまったんだろう。もう一度向き合ってその答えを出したいと思います」って書いていました。それなのに、全然私と向き合おうとしていないって。その上、「エリカとの恋愛があったから、俺は人を簡単に好きになれなくて」って言い始めて、だからそのためにも向き合おうよってずっと言ってたじゃないって。 悲しさと苛立ちがぐるぐる頭の中で回って、後半はずっと泣いていました。
メンバーの一言が決断のきっかけに
――そんな中、エリカさんは最終的には身を引くことを選びました。なぜその決断ができたのですか。 エリカ: この「ラブ トランジット」だったからこそできた決断だったと思います。 というのも、誰かとデートに行っていないときは、ほかのメンバーたちとずっとホテルでお喋りしているんです。大人になってから、こんなに連日、誰かと深く話すことってないじゃないですか。そこで、自分以外の人の価値観にたくさん触れることができました。 ある時、参加者の一人が「人を変えようって思うことっておこがましいことなんだよね」って言ったんです。私はその時にハッとして。 私はXのためを思って、いろいろ「こうしなきゃ」「それじゃダメだよ」と伝えていたけれど、それは結果的には私の考えを彼に押し付けることになっていた。それはおこがましいことだったんだな、ってやっと気づけたんです。失敗するのも経験だし、それで彼は何かまた成長するのかもしれないし、その自分で経験して成長することを私が奪おうとしていたのかもしれない、って。 いよいよホカンスが終わりに近づいてきたとき、もし私が「復縁したい」と彼に言って、彼がそれに応えてくれたとしても、私が求めるXと、今のXはたぶん違う、と気づきました。私はもう30歳で、結婚や妊娠について真剣に考えないといけない時期。でもXはまだそんなことは考えられないだろうなって。そこを無理して戻っても、また私は彼を変えようとしちゃうんじゃないかなって。 正直、彼への気持ちはありました。また恋人になりたい、という気持ちもありました。でも、「今、彼の横にいるべきなのは私じゃない」って思ったから、「本当にありがとう」って最後にそれだけ伝えよう、と決めました。