市内高校で卒業式、宇部中央で129人が巣立つ 最初で最後の校歌斉唱【宇部】
宇部市と山陽小野田市の公・私立高校11校で1日、卒業式が行われた。会場には恩師や保護者からの「おめでとう」があふれ、生徒たちは希望を胸に晴れやかな表情で学びやを巣立った。 宇部中央(河村宏之校長)は、午前10時に体育館で開式。出席者のマスク着用を求めず、保護者の入場制限を設けないなど5年ぶりに本来の形で挙行し、全日制普通科の男子17人と女子98人、定時制普通科の男子6人と女子8人の門出を祝福した。 河村校長は、全日制代表の尾崎海乃さんと定時制の原田唯さんに証書を授与。式辞では「自らの運命を認め、自分自身をあるがままに受け入れて志高く誇りを持って生きて」と呼び掛け、「時代がいかに変わろうとも、巡り会った人を大切にし、互いに成長して自分らしい最高の人生を送ってほしい」とはなむけの言葉を贈った。 在校生代表で生徒会長の井上怜美(さとみ)さん(2年)による送辞を受け、岩村夢叶(ゆめか)さんが答辞。クラスマッチ、文化祭、修学旅行での貴重な経験を振り返り「学校で過ごした日々は私たちにとって掛け替えのない宝物。先生に教わったことを胸に刻み、たとえ困難があってもくじけることなく前に進んでいく」と決意を述べた。 3年生はコロナ禍の真っただ中で入学したため、校歌を全員で歌うのは今回が最初で最後。在校生286人と教職員に見守られながら万感の思いを込めて初の斉唱を披露し、式典を締めくくった。 2日は宇部鴻城の卒業式が厚南小体育館で実施される。