１０月に静岡家庭裁判所浜松支部が出した戸籍上の性別変更の決定を受け、浜松市の鈴木げんさんが性別の表記が変更された住民票などを受け取りました。 　男性として生活するも戸籍上は女性となっていた浜松市天竜区の鈴木げんさん（４９）を巡っては、静岡家庭裁判所浜松支部が１０月、戸籍上の性別変更に生殖機能をなくす手術が余儀なくされている法の規定について、司法の場で初めて違憲・無効とし、鈴木さんの性別を女性から男性に変更する決定を下しました。 「歩いてくる」 鈴木げんさん: 「いよいよですね。　ちょっと緊張しています」 行政の戸籍変更の手続きが終わったことを受け、7日午前浜松市役所を訪れた鈴木さん。 　窓口でパートナーの国井良子さんと共に、性別が変更された戸籍謄本や住民票を受け取りました。 国井良子さん: 「長男です。」 鈴木げんさん: 「あほんとだ。長男になっていますね。ありがとうございました」 　手渡された書類の性別は「女」から「男」へ。 　鈴木さんたちは笑顔で喜びをかみしめました。 国井良子さん 「男性になったんだなと。書類上の一文字二文字を変えるのに、こんなに大変なんだというのは、げんが実感していると思う」 鈴木げんさん: 「多くの人たちにとって当たり前だったことが、僕にもやっと当たり前になったという証明をいただいたということで。うれしいなと思う。全ての人にとって、その人が生活している性別や、その人の性自認通りの性別が尊重される社会になっていったらいいな」